EnclosingBox 関数は、point によって、または variables および values によって定義された点を含む長方形 のボックスを算出します。返されるボックスの主な特性は、constraints で与えられる多項式の実根との空の交わりを内部に有する点です。

返されるボックスは、ボックスの境界が制約を伴う多項式の少なくとも 1 つの実根を含むという意味において最大です。

constraints is は、有理係数を伴う多項式  (または多項式のリスト )です。EnclosingBox は、内部に  の実根を有さない(または、リストの場合、多項式  のいずれも実根を有さない)ボックスを算出します。

EnclosingBox(constraints, variables, values)の呼出手順においては、variables は変数の名前のリスト  であり、values は数値のリスト  です。 これらのリストは、座標  で表現される点の指定に使用されます。

pointlist および valueslist は、点のリストを指定するために使用することができます。この場合、各点に対してそれを取り囲むボックスが算出されます。

最後の呼出手順において、decomposition は CellDecomposition コマンドによって返されるデータ構造です。制約は decomposition:-DiscriminantVariety フィールドから取得され、点座標は decomposition:-SamplePoints から取得されます。

出力形式を指定することもできます。output = list の場合、出力は   形式の区間の集合によって記述されるボックス です。このとき  は変数であり、2 つの数は区間の境界です。これがデフォルトとなります。

output=plot であり、変数の数が 3 以下の場合、出力は点、取り囲むボックス、および制約を表示するプロットです。

with(RootFinding):

p := x^2+y^2-1;

inbox := EnclosingBox( p, [x=0, y=0] ):

evalf(inbox);

outbox := EnclosingBox( p, [x=1, y=1] ):

evalf(outbox);

EnclosingBox( p, [ [x=0, y=0], [x=1, y=1] ], output='plot' );

evalf(EnclosingBox( p, [x, y], [[0, 0], [1, 1]], output='list' ));

pts := WitnessPoints( p <> 0 );

EnclosingBox( p, pts, output='plot' );

with(Parametric):

dec := CellDecomposition([x^6+a*y^2-a=0,a^3*x^6+a*y^2-b=0],[x,y]):

EnclosingBox( dec, output='plot' );