OneWayANOVA コマンドは、標準的な一元分類の分散分析 (ANOVA) 表を表記した行列を生成します。1 回の実行で 1 つの因子だけが変化する実験を想定します。因子の各値は、1 つの観測結果の群になります。全ての観測結果の解析によって生成される ANOVA 表は、因子の変更が重要な影響を与えるかどうかの決定を行います。

パラメータ X はベクトルのリストで、各々が 1 つの群の観測結果を含みます。各群が同数の観測結果を含む場合は、X は各列が 1 つの群の観測結果を含む行列です。群のデータセットは、リストとして与えることもできます。詳細は、Input Forms を参照してください。

OneWayANOVA コマンドは、3 行 5 列行列を返します。最初の行は群の間の分散を含み、2 番目の行は群の内部の分散を含み、3 番目の行は全分散を含みます。

ANOVA 表の最初の列は分散の各ソースの自由度を含み、2 列目は二乗和を含み、3 列目は二乗平均を含みます。最後の 2 列は、F- 統計 (二乗平均の比) と群の平均には差がないという帰無仮説の p 値を含みます。

with(Statistics):

G1 := Vector([10, 11, 8], datatype=float):

G2 := Vector([9, 9, 9, 11], datatype=float):

G3 := Vector([10, 11, 7, 12], datatype=float):

OneWayANOVA([G1, G2, G3]);

M := Matrix([[60, 55, 57, 69], [65, 60, 58, 69], [52, 67, 66, 50], [54, 51, 53, 69], [66, 52, 66, 56], [51, 61, 66, 54], [52, 64, 53, 57], [63, 63, 58, 66],
[51, 58, 70, 52], [51, 54, 52, 58], [54, 63, 69, 65], [68, 52, 58, 62]]):

OneWayANOVA(M);

Draper, Norman R., and Smith, Harry.Applied Regression Analysis.3rd ed. New York: Wiley, 1998.