coeftayl - (多変数の) 数式の係数
使い方
coeftayl(expr, eqn, k)
パラメータ
expr - 任意の式
eqn - x = alpha の形をした式で、x は名前 (1 変数の場合) あるいは、リスト (多変数の場合)
k - 非負の整数 (1 変数の場合) あるいは非負の整数のリスト (多変数の場合)
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説明
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この関数は、級数を生成せずに (これは微分と代入を用いる)、expr の (多変数の) テイラー級数表現における係数を計算します。よくあるのは、expr が多項式の場合です。
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1変数と多変数は、入力パラメータの型によって区別されます。
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1変数の場合: x は変数名で k は非負の整数です。
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この場合戻り値は、x=alpha のまわりの expr のテイラー級数展開の中の (x-alpha)^k の係数です。これは、coeff(taylor(expr, x = alpha, k + 1), x - alpha, k) を実行することと同値です。しかし、これはより能率的です(なぜなら 1 つの項だけが計算されるからです)。
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多変数の場合: x は、expr に現われる不定元の空でないリスト [x1, ..., xv] で、alpha は与えられた不定元について展開する拡張した点のリスト [alpha1, ..., alphav] です。 k は x と alpha 内の要素に対応する非負の整数のリスト [k1, ..., kv] です。
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この場合戻り値は、x=alpha のまわりの expr の多変数のテイラー級数展開における単項式によって指定される項の係数です。 (x[1]-alpha[1])^k[1] * . . . * (x[v]-alpha[v])^k[v]
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k がゼロからなるリストのとき、戻り値は、expr に x=alpha を代入した結果の値です。
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例
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p := 2*x^2 + 3*y^3 - 5;
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| (2.1) |
| (2.2) |
| (2.3) |
| (2.4) |
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q := 3*a*(x+1)^2 + sin(a)*x^2*y - y^2*x + x - a;
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| (2.5) |
| (2.6) |
| (2.7) |
| (2.8) |
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coeftayl(q, [x,y]=[0,0], [0,0]);
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| (2.9) |
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coeftayl(q, [x,y]=[0,0], [2,1]);
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| (2.10) |
| (2.11) |
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coeftayl(q, [x,y]=[0,1], [1,1]);
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| (2.12) |
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coeftayl(q, [x,y]=[0,1], [2,1]);
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| (2.13) |
| (2.14) |
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