combine - 複数の項を 1 つの項に結合
使い方
combine(f)
combine(f, n)
combine(f, n, opt1, opt2, ...)
パラメータ
f - 任意の式、あるいは式の集合またはリスト
n - 名前、あるいは名前のリストまたは集合
opt1, opt2, ... - (オプション) オプション名
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説明
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combine 関数は、複数の項の和、積、べき乗を 1 つの項に結合する変換を適用します。この関数は、リスト、集合、および関係式の成分に対して、再帰的に適用されます; すなわち、f と n はそれぞれ式と名前のリスト (または集合) でも構いません。
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多くの関数に関して、combine により適用される変換は、expand により適用される変換の逆となります。例えば、よく知られた恒等式を考えてみてください。
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sin(a+b) = sin(a)*cos(b) + cos(a)*sin(b)
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expand 関数は、恒等式を左辺から右辺へ適用しますが、combine 関数はこの逆を行います。
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Int, Sum およびを Limit 含む部分式は、線形性を用いて 1 つの式に結合されます; すなわち、c1*f(a,range) + c2*f(b,range) ==> f(c1*a+c2*b,range) となります。
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以下に示すものの 1 つまたはそのリストからなる、2 番目の (オプション) 引数 n (名前) を指定することにより、変換を行う特定の集合が得られます:
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@@ abs arctan
conjugate exp icombine
ln piecewise polylog
power product Psi
radical range signum
trig
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これら各々により適用される変換に関する追加情報や例題については、combine[n] (ここで n は上記のリストから適用される引数(名前) を表す) を参照して下さい。
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combine 関数は、関数に適用することが可能です。つまり、combine(f(a)) は map(combine,f(a)) と同じ意味になります。
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例
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combine(Int(x,x=a..b)-Int(x^2,x=a..b));
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| (2.1) |
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combine(Limit(x,x=a)*Limit(x^2,x=a)+c);
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| (2.2) |
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combine(4*sin(x)^3,trig);
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| (2.3) |
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combine(exp(x)^2*exp(y),exp);
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| (2.4) |
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combine(exp(sin(a)*cos(b))*exp(cos(a)*sin(b)),[trig,exp]);
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| (2.5) |
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assume(y>0,z>0);
combine(2*ln(y)-ln(z),ln);
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| (2.6) |
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combine((x^a)^2,power);
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| (2.7) |
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combine(Psi(-x)+Psi(x),Psi);
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| (2.8) |
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combine([2*sin(x)*cos(x),2*cos(x)^2-1],trig);
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| (2.9) |
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combine(exp(sin(a)*cos(b))*exp(cos(a)*sin(b)),[trig,exp]);
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| (2.10) |
次の例を比べてみて下さい。追加の引数は、結合の変換を制限しています。
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combine(4*sin(x)^3+exp(y)*exp(x));
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| (2.11) |
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combine(4*sin(x)^3+exp(y)*exp(x),trig);
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| (2.12) |
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combine(4*sin(x)^3+exp(y)*exp(x),exp);
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| (2.13) |
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