convert/parfrac - 部分分数形式に変換
使い方
convert(f, parfrac)
convert(f, parfrac, x)
convert(f, parfrac, K)
convert(f, parfrac, x, K)
パラメータ
f - x の有理関数
x - 主変数名
k - (オプション) real, complex, 体の拡大, true, false, sqrtree
|
説明
|
|
•
|
parfrac への変換は、変数 x の有理関数の部分分数分解を行ないます。
|
•
|
x が与えられない場合、parfrac は、操作があいまいでない場合、適当な x を決定しようと試みます。たとえば、a と b の両方について有理多項式である式は、変数の指定が必要です。
|
•
|
オプションの引数 K は f の分母がどのように因数分解されるかを指定します。この引数が指定されなければ、分母は factor コマンドによって、現在の係数から導かれる体において分解されます。
|
•
|
オプション引数 K が実数体(または複素数体)ならば、分母の実数(または複素数)浮動小数点数因数分解が実行されます。
|
|
注意: これは1変数の場合に限り実装されています。
|
•
|
引数 K が RootOf 、または根号、またはリスト、または RootOf または根号のリストか集合ならば、分母は K の拡大体から導かれる代数体上で因数分解されます。
|
•
|
引数 K が名前 `sqrfree` ならば、無平方部分分解が計算されます。変数 x についての分母の無平方分解が計算されます。
|
•
|
最後の引数が `true` ならば、これは、f の分母は既に希望する分解された形であり、因数分解の必要のないことを宣言します。
|
|
注意: そのような部分分数分解は、分母の因数がそれぞれ互いに素である場合に限り可能です。
|
|
|
例
|
|
>
|
f := (x^5+1)/(x^4-x^2);
|
| (2.1) |
| (2.2) |
| (2.3) |
| (2.4) |
| (2.5) |
注意: これは、エラーとなります。なぜなら、 Maple が x あるいは b のいずれかを使用するか決定できないためです。
Error, (in convert/parfrac) the variable name (for
conversion to partial fractions) must be provided
| |
>
|
f := (2.3*x)/(5.4*x^3-2.3*x+1);
|
| (2.6) |
| (2.7) |
>
|
convert(f,parfrac,x,complex);
|
| (2.8) |
>
|
f := (4*x^3-6*x^2-2)/(x^4-2*x^3-2*x+4);
|
| (2.9) |
| (2.10) |
3次の項 (x^3-2) は整数上では因数分解されません。
>
|
convert(f,parfrac,x,2^(1/3));
|
| (2.11) |
>
|
convert(f,parfrac,x,real);
|
| (2.12) |
>
|
convert(f,parfrac,x,complex);
|
| (2.13) |
>
|
p := x^5-2*x^4-2*x^3+4*x^2+x-2:
f := 36 / p;
|
| (2.14) |
| (2.15) |
>
|
convert(f,parfrac,x,sqrfree);
|
| (2.16) |
>
|
f := 36 / convert(p,sqrfree,x);
|
| (2.17) |
>
|
convert(f,parfrac,x,true);
|
| (2.18) |
|
|