Maple 11 の新機能
下記に掲載されているのは Maple 11 における主な改善事項のサマリーです。更新または改良された機能の一覧については、Maple 11 新機能一覧を参照してください。
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強力な数学計算エンジン
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Maple 11 は、新規または拡張された数多くの数学計算機能のコレクションを提供します。主なハイライトは以下をご覧ください:
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新しくなったグラフ理論(GraphTheory)パッケージ
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理論物理とその研究用ツールのための物理(Physics)パッケージ
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微分方程式の解法において世界最強のリードをさらに伸ばした微分方程式・偏微分方程式ソルバのさらなる改良
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- 新しいプロット機能と対話的な微分方程式描画機能
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50 ノードの振り子モデルのような大きなシステムにも対応できる拡張された微分代数方程式(DAE)ソルバ
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新しい微分幾何(DifferentialGeometry)パッケージは、ベクトル場、微分形式・変換、テンソル解析、ジェット空間上の微積分演算、リー代数・リー群、変換群などの計算のための統合されたツールを提供
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世界で最速の厳密係数多項式ソルバ(FGbライブラリを用いたグレブナ基底計算)
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世界最良の多項式の実根探索ツール(RS ライブラリ)
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ユーザ定義関数用の新オプションは、コーディングを行うユーザに特別な知識がなくても、自動的に機械精度演算のメリットを生かす効率的な数値演算プロシージャのコード化を実現
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数値積分および総和計算用のソルバを改良、高速化を実現
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ベクトル解析、線形代数、数論、多項式イデアル、線形差分方程式などの各種分野のための効率的な改良および機能追加の実装
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スマートなユーザ・インターフェイス
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Maple の直観的かつスマートなユーザ・インターフェイスは、他の数学ソフトウェアでは必要とされる操作習得のための時間を大幅に少なくします。このリリースでのユーザ・インターフェイスに関する新しい特徴は以下の通りです:
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自己ドキュメント化コンテキストメニュー: 入力した数式を自動判別して表示されるコンテキストメニューから必要なステップを選択するだけでユーザの問題の解を導き出し、その過程が自動的に文書化されます。
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- 2-D Math 入力をプロットのタイトルや任意の箇所のラベル、目盛りラベルなどに使用可能
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- スケッチ・タイプセット・ドロー機能等も含む、プロット中での注釈ツール
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- レジェンド、目盛り、高速なレンダリング、豊富な線・点種、複数プロットのテーブル化、マウスホイールによる拡大・縮小・移動
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- 新規または改良されたコマンド: 曲面共通部分(intersectplot), 密度線(density plot), 陰関数(implicit plot), アニメーションのトレース(animation with trace)
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- 軸ラベル上での数値フォーマット (例 10 と 10.0), ラベル上でのシンボル (pi)
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よく利用するパレットを格納するためのお気に入りパレットグループを用意(カスタマイズ可能)
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個々の記号・シンボルだけでなく、数式にも対応した手書き文字認識機能により、ユーザが手書き入力した数式を自動認識し Maple 上のタイプセットされた数式へと自動変換
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35 種以上の微積分や代数のための新しいタスクテンプレートを用意
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バックソルバー・アシスタントは即座に問題中の個々の変数の関係を解きます。数値的に解くだけでなく記号的な求解やプロットも可能
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特殊関数アシスタントを使って、超幾何関数やベッセル(Bessel)関数、マシュー(Mathieu)関数、Heun/Legendre関数群などを含む、200 種以上の特殊関数の 20 種以上の各種特性を手軽に参照
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科学定数アシスタントにより、20,000 種類以上の物理定数や化学要素用タスクテンプレートのデータベースにアクセス可能
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新しくなった単位計算アシスタントが、500 種以上の単位の変換を実現
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ナレッジ・キャプチャと共有化
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Maple が提供するリッチドキュメントを中心とした環境は、計算やその背景と説明、数式、グラフなどをシームレスな電子フォーム形式でユーザやそのグループが持っている技術知識を自動的に文書化します。生きた形の技術文書データは組織を超えて共有したり再利用することが可能です。そしていま、Maple 11 を用いればさらに多くの設計管理を実現します。以下は Maple 11 のナレッジ・キャプチャに関する新機能です:
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注釈(Annotation)機能は、テキストや数式にコメントを付加することで(式の参照など)補助的な情報提供を実現できます。
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スライドショー機能では、ユーザが作成しているドキュメントを即座に講演用のスライドショーで表示できます。スライドショーでは、ボタンやスライダーを利用でき、さらにプロット類は回転などの操作が可能です。
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数値フォーマット(科学定数、通貨、工学、Excel ライク)で見やすい数値表記
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自由な四角形や線、矢印、テキスト、塗潰し、グループ化、レイアウト、グリッドのコントロール
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ワークシート・ドキュメント間の数式参照は、他のドキュメントからの方程式の参照を利用した計算を実現できます。参照元の数式が変更された場合、参照先のドキュメントは再実行前に自動的に更新されます。
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注釈付きのプロットやイメージを用意できます。すべての描画ツールは、イメージや 2D プロット上で直接利用でき、テキストや数式を付加したり、インタラクティブなスケッチ機能も利用することが可能です。
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コネクティビティ
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Maple は他のツールやデータフォーマット、プログラムとの接続を可能にしています。ユーザは Maple を既存ツール・チェーンの中に統合して利用したり、新しい開発ツールとして利用することが可能です。Maple 11 での新規のコネクティビティ関連機能として以下が用意されています:
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Microsoft(R) Excel への入出力、およびデータインポート・アシスタントとの統合
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画像処理ツールのパフォーマンスを改善し、新しい評価コマンドおよびビュー・コマンドを用意
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外部呼出可能なコンパイラに Intel(R) Fortran コンパイラを追加
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参照
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Maple 11 における互換性, Maple 11 における微分方程式の追加・改良点, Maple 11 における効率性の改善点, Maple 11 で拡張されたパッケージ, Maple 11 におけるグラフィックスの改良点, Maple 11 におけるグラフィカル・ユーザ・インターフェイス(GUI)の変更, Maple 11 における言語およびシステムの変更点, Maple 11 での数値演算機能に関する改良点, Maple 11 の新パッケージ, Maple 11 におけるプログラミング機能の変更点, Maple 11 における記号計算の拡張
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