ワークシートの互換性
|
一般に、 どのバージョンを使用して作成されたワークシートも、同じもしくはそれ以降のバージョンの Maple で読むことができます。しかし、ワークシートは、利用可能でないオブジェクト、あるいは、プラットフォームやワークシートバージョンによって必ずしも同一の動作をしないオブジェクトを含むこともあります。
|
|
プラットフォームに関する問題
|
|
|
プラットフォームに依存するライブラリ関数
|
|
|
関数には、system や、ssystem などのように、実行するプラットフォームに依存するものがあります。これらのワークシートを他のプラットフォームで表示することはできます。しかし、これらの関数を再実行すると、エラーメッセージが出る可能性があります。
|
|
|
アクセント付き文字
|
|
|
あるプラットフォームで作成されたアクセント付き文字は、各プラットフォームでどの文字セットが使用されているかに依存して、プラットフォームによっては問題を起こす可能性があります。
|
|
|
|
ワークシートバージョンの問題
|
|
|
Maple では、2 つのワークシートインタフェースを提供します。両方とも Maple の数学エンジンに完全にアクセスでき、 Maple の新機能を利用できます。
|
|
デフォルトでは、機能が向上した最新の Standard Worksheet (スタンダードワークシート) が開きます。Classic Worksheet (クラシックワークシート、Windows でのみご利用いただけます) は、従来の Maple ワークシートと同じ外見でメモリ使用が少なくて済みます。Windows では、Worksheet File Association Selector アプリケーションを使用して、Maple ワークシートファイルの関連付けを変更することができます。
|
•
|
[スタート(Start)] メニューから、[Maple 14] > [Tools] > [Worksheet File Association Selector] の順に選択します。
|
|
システムに搭載されている物理メモリが推奨より少ない場合は、Maple のクラシックワークシートを使用してください。システム要件については、インストールフォルダ配下にある Install.html ファイルを参照してください。もしくは、Maple のホームページ http://www.maplesoft.com で "Maple 14 System Requirements" と検索してください。
|
|
配布のためにワークシートを作成する場合は、以下の問題を考慮してください。
|
|
クラシックワークシート
|
|
|
Maple のスタンダードワークシートインターフェイスで作成されたワークシートをクラシックワークシートインターフェイスで開いた場合、ファイルには次のような変化が見られることに注意してください。
|
•
|
電子メールハイパーリンクのサポートについて。ワークシートに電子メールのハイパーリンクが含まれている場合、これらはハイパーリンク機能がない、下線の付いた、ただの青い文字のテキストとして表示されます。電子メールのハイパーリンクに関する詳細は、worksheet/managing/linking を参照してください。
|
•
|
プロットの axis、glossiness、gridlines および transparency オプションについて。ワークシートに、上記オプションのいずれかを指定してレンダリングされたプロットが含まれている場合、プロットは表示されますが、オプションは無視されます。プロットオプションの詳細は、plot/options あるいは plot3d/option を参照してください。
|
|
|
スタンダードワークシート
|
|
|
OLE オブジェクトおよび組み込みのメタファイル
|
|
|
Windows のクラシックおよびスタンダードワークシートインターフェイスでは、OLE オブジェクトおよび組み込みのメタファイルを含むワークシートを扱うことができます。
|
|
注意:Windows で、OLE オブジェクトを含むクラシックワークシートをスタンダードインターフェイスで開くと、警告が表示されます。内容が表示されない場合があります。
|
|
|
Maplet アプリケーションのウィンドウ
|
|
|
スタンダードワークシートでは、Maplet アプリケーションのウィンドウは、RunWindow が呼び出されたときに有効であったウィンドウを親階層として持ちます。そのため、CloseWindow の呼び出しにより、親ウィンドウが閉じられると、子ウィンドウも自動的に閉じます。クラシックワークシートおよびコマンドラインインターフェイスでは、Maplet アプリケーションのウィンドウは親ウィンドウを持ちません。そのため、CloseWindow が呼び出されると、Maplet アプリケーションのウィンドウのみが単独で閉じます。
|
|
両方のワークシートインターフェイスにおいて、Maplet アプリケーションを希望通りに動作させるためには、以下の方法のいずれかを使用してください。
|
•
|
他のウィンドウが実行されているときに、CloseWindow を呼び出さない。最初のウィンドウが非表示になるのではなく、利用不可になるだけで、Maplet アプリケーションの動作はほとんど変わりません。詳細は、 Maplets/Elements/CloseWindow を参照してください。
|
•
|
2 つ目のウィンドウは、別の Maplet アプリケーションとして作成し、RunWindow コマンドではなく、Maplets:-Display コマンドを使用する。詳細は、Maplets/Display を参照してください。
|
|
|
プロット構造の表示
|
|
|
スタンダードワークシートでは、[出力方法(Output Display)] に 2-D Math もしくは タイプセット(Typeset) が設定されていると、プロット式の実行結果としてプロット構造のプレースホルダーが表示されます。
|
|
たとえば、P:=plot(sin(x), x=0..2*Pi) は を表示します。
|
|
クラシックワークシートでは、プロット構造全体が表示されます。
|
|
スタンダードワークシートでプロット構造全体を表示するには、次の手順に従います:
|
•
|
op コマンドを表示します。たとえば、P:=plot(sin(x),x=0..2*Pi) と入力し、次に op(P) を入力してプロット構造を表示します。
|
•
|
[ツール(Tools)] > [オプション(Options)] > [表示(Display)] タブ > [出力方法(Output Display)] を テキスト(Maple) に設定します。
|
|
|
|
戻りコード
|
|
•
|
コマンドラインバージョンの Maple が OS のシェルに返す戻りコードが若干変更されています。Maple 10 より前には、他のエラー条件では 1 を戻すような場合にもエラーなしを示す 0 を戻すエラー条件がありました。Maple 10 からは、すべてのエラー条件で 0 以外の値を戻し、各値は異なるエラー条件に対応するように変更されています。maple を参照してください。
|
|
|
|
Download Help Document
Was this information helpful?