plot - 関数の 2 次元プロットの作成
使い方
plot(f, h, v)
plot(f, h, v,...)
パラメータ
f - プロットされる関数
h - 水平方向の範囲
v - 垂直方向の範囲 (オプション)
|
説明
|
|
•
|
plot 関数の典型的な呼び出し手順は、plot(f(x),x=a..b) です。ここで、f は x の実関数、a..b は f がプロットされる水平方向の実の範囲を指定します。
|
•
|
パラメータによるプロットは、[fx,fy,range] の形で指定されます。リスト中の 3 番目に範囲があることでパラメータによるプロットと複数の関数のプロットは区別されます。
|
•
|
複数の関数は、第 1 引数に関数の集合またはリストを置くことによりプロットされます。色、太さ,スタイルなどのオプションは、関数ごとに適当なオプション引数にリストとして指定することができます (下記参照)。オプションの値としてリストが与えられている場合、plot コマンドの第1引数もリストである必要があります。集合の場合、プロットの順序は保存されません。
|
•
|
plot 関数は、式、手続き、または、パラメータ関数として指定される 1 個以上の関数の 2 次元プロットをサポートします。(手続きをプロットするときは、演算子表記を使用しなくてはいけません。) 関数のプロットについての情報は、plot[function] を参照して下さい。3 次元プロットについては、plot3d を参照して下さい。plot の呼び出しは、PLOT データ構造を生成し、それらは出力されます。 PLOT データ構造についての情報は、plot[structure] を参照して下さい。
|
•
|
水平と垂直方向の範囲の引数 h と v は、それぞれ軸のラベルと関数が表示される範囲を定義します。これらは、string, low..hi, string=low..hi のいずれかの形をとります。ここで、low と hi は実定数です。さらなる情報については、plot[range] を参照して下さい。
|
•
|
残りの引数は、option = value の形の等式として指定されるオプションとして解釈されます。特に、style オプションにより点を点のみでプロットするか、または、線モードで補間することができます。さらにくわしい情報については、plot[options] を参照して下さい。
|
•
|
plot はプロットする前に不連続点の位置を自動的に決定しようとすることに注意して下さい。これは式に対して discont で実現されます。手続きと関数の場合、fdiscont が使用されます。不連続性の探索は、discont オプションを true にすることにより止めることができます。より詳しくは、plot[options] を参照して下さい。
|
•
|
(plotsetup コマンドによる) インタフェース変数 plotdevice を plot[device] に列挙されている値の1つとして設定すると、生成されるプロットの種類を制御します。 特定のデバイス (プリンタまたは端末) 上でプロットする設定方法に関する情報は、plot[device] と plot[setup] を参照して下さい。
|
•
|
plot での引数の評価中にエラーが生じると、空のプロットが得られることがあります。これは新・ユーザを困らせることがあります。なぜならば、エ引数の評価中にはラーメッセージは表示されないからです。関数の評価中に生じたエラーは、plots システムがエラーをよりよく取り扱うように値 undefined で置き換えられます。
|
•
|
plot 関数の引数は、記号的ではなく数値的 に評価されることに注意して下さい。
|
|
|
例
|
|
>
|
plot(cos(x) + sin(x), x=0..Pi);
plot(tan(x), x=-Pi..Pi);
plot([sin(t), cos(t), t=-Pi..Pi]);
plot(sin(t),t);
|
最後の例では定義域が指定されていないので、t=-10..10 を使用しています。
同じ 4 個のプロットですが、手続きまたは演算子として与えています。
>
|
plot(cos + sin, 0..Pi);
plot(tan, -Pi..Pi);
plot([sin, cos, -Pi..Pi]);
plot(sin);
|
有限区間で不連続点を持つ式に対しては次のようにすることができます。
>
|
plot(tan(x), x = -2*Pi..2*Pi, y = -4..4, discont = true);
plot( -1 + 2*Heaviside(x-1) , x = -1..2, discont = true);
|
複数の関数のプロット (集合またはリスト中)。
>
|
plot([sin(x), x-x^3/6], x=0..2, color=[red,blue], style=[point,line]);
|
無限区間のプロット
>
|
plot(sin(x), x=0..infinity);
|
点のプロット
>
|
l := [[ n, sin(n)] $n=1..10];
plot(l, x=0..15, style=point,symbol=circle);
|
その他のプロット
>
|
s := t->100/(100+(t-Pi/2)^8): r := t -> s(t)*(2-sin(7*t)-cos(30*t)/2):
plot([r(t),t,t=-Pi/2..3/2*Pi],numpoints=2000,coords=polar,axes=none);
plot([x, tan(x), x=-Pi..Pi], -4..4, -5..5, tickmarks=[8,10]);
|
極座標形式 (太い曲線)
>
|
plot([sin(4*x),x,x=0..2*Pi],coords=polar,thickness=3);
|
|
|
参照
|
|
discont, fdiscont, plot[color], plot[device], plot[function], plot[infinity], plot[multiple], plot[options], plot[parametric], plot[polar], plot[range], plots[replot], plot[setup], plot[structure], plot[style], plot3d, plotinterface/interactive, plots/interactive
|
|