プロットオプション
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説明
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下記のオプションは、2-D プロットを生成するコマンドに対して与えることができるものです。これらのオプションは plot コマンドで利用でき、その他にも 2-D プロットを生成する Maple コマンド全般に利用できます。各コマンドで利用できるプロットオプションの詳細は、それぞれのコマンドのヘルプページをご覧ください。
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オプションは、呼び出し列の終端に付けます。呼び出し列でよく使われるオペレータ形式についての詳細は plot/details をご覧ください。
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オプション
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adaptive=n or truefalse
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関数をある区間上でプロットする場合、その区間内のいくつかの点でサンプリングを行いますが、そのサンプル数は sample と numpoints で設定されます。必要な場合、適応プロット機能が関数をよりよく近似するためこれらの区間を更に分割します。この再帰的分割を行いたくない場合は、adaptive オプションを false に設定します。デフォルトとして、このオプションは true の設定になっており、プロットを改善するため 6 回まで再帰的分割を試みます。このオプションを非負整数に設定することで、再帰的に分割する回数の最大値を変えることができます。
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座標軸の種類を指定します。boxed、frame、none、normal のうちから 1 つ選択。
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座標軸の目盛り用ラベルのフォント。指定方法は font の場合と同じで、font で指定した値をオーバーライドします。
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軸の表示に使用する座標系の種類で、t は polar(極座標) または cartesian(直交座標)。デフォルトとして、直交座標が表示されます。t が polar のとき、動径と偏角の軸が表示されます。このオプションは、coords=polar オプションと一緒に利用します。
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注意: このオプションは標準(Standard)インターフェースでのみ利用可能です。クラシック(Classic)インターフェースでは、表示座標系は常に直交座標です。
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プロットのキャプション。値 c は任意の表現。c の指定方法については plot/typesetting をご覧ください。値 c は、キャプションとそれに続く captionfont オプションからなるリストとすることも可能です。デフォルトはキャプション無し。
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このオプションは font と同様の方法でプロットキャプションのフォントを設定します。このオプションは、font で指定した値をオーバーライドします。
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coordinateview=[r1..r2, a1..a2]
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このオプションは axiscoordinates オプションとして polar が指定されているときだけ使用し、r1..r2 が動径の範囲、a1..a2 が偏角の範囲を指定します。
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座標系。値 cname は coords ヘルプページにリストされている選択肢のひとつ。このオプションの詳細は plot/coords をご覧ください。デフォルトとして直交座標軸が表示されます。極座標軸と極プロットを表示するには axiscoordinates=polar オプションと coords=polar オプションを併用します。
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filled=truefalse or list
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filled オプションが true のとき、曲線と 軸の間の領域は単色で塗りつぶされます。filled オプションの値はひとつまたは複数のサブオプション(color、style、transparency)を含むリストとすることもできます。リスト内のオプションは塗りつぶされる領域だけに適用され、曲線そのものには適用されません。
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filledregions=truefalse
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filledregions オプションが true のとき、曲線により定義される領域はそれぞれ異なる色で塗りつぶされます。このオプションは contourplot、 implicitplot、listcontplot の各コマンドでのみ使用できます。
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このオプションは axesfont、captionfont、labelfont、titlefont の各オプションで値が指定されていない場合に、プロットタイトル、キャプション、軸の目盛り、軸ラベルのフォントを指定します。値 l は、[family, style, size] 形式のリスト。family の値は Times、Courier、Helvetica、Symbol のうちのひとつか、インストール先システムがサポートする任意のフォント(Windows では Tahoma や Lucinda など)。family の名前の頭文字は大文字にすることができます。
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style の値は省略するか、roman、bold、italic、bolditalic、oblique、boldoblique のひとつを指定できます。
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Symbol のファミリーはスタイルオプションを受け付けません。最後の値の size はポイントサイズです。
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gridlines=true または gridlines が指定されているとき、デフォルトの格子線が表示されます。デフォルトは gridlines=false。
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格子線をより詳細に調節するには、axis オプションを使用します。axis オプションが指定され、それが gridlines のサブオプションを含む場合は、gridlines オプションはオーバーライドされます。
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このオプションは両軸のラベルを指定します。x と y の指定方法については plot/typesetting をご覧ください。デフォルトラベルは、あればプロットする元の関数中の変数の名前ですが、それが無ければラベルは使用しません。
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このオプションは、各軸沿いのラベルが表示される方向を指定します。x と y の値は horizontal か vertical の何れかでなければならず、全てのラベルのデフォルトの方向は horizontal です。
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プロットの各軸のラベルのフォントで、指定方法は font と同様。このオプションは font で指定した値をオーバーライドします。
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プロットの凡例の項目。s の指定方法については plot/typesetting をご覧ください。plot コマンドが複数の曲線をプロットするのに使われている場合、s は各曲線に対する凡例項目を含むリストとすることができます。集合は、凡例項目の順序を保存しないため使用できないので注意してください。
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プロットの凡例のスタイル。値 s はひとつまたは複数のサブオプションを含むリスト。legendstyle オプションで利用可能なサブオプションは font=f と location=loc。フォントの指定方法は、font オプションの記述をご覧ください。location=loc サブオプションで指定可能な値 loc は top、bottom、right、left。
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曲線のラインスタイルを設定します。linestyle の値 t は、solid、dot、dash、dashdot、longdash、spacedash、spacedot の値を取ることができ、デフォルトは solid。また、t はそのラインスタイルを前文中の順位で表す 1 から 7 までの整数とすることもできます。
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生成する点の最小数を指定します。デフォルトは 200。注意: plot は、関数値が直線付近に収まらない場合自動的に追加処理を行う適応プロット機能を採用しています。そのため、plot はしばしば最小数よりも多くの点を生成します。
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デバイスの水平表示解像度をピクセルで設定します(デフォルトは )。値 n は適応プロット機能の停止条件を与えます。値が大きいと、滑らかでない関数では関数の評価回数が増加します。このオプションは適応プロット機能を使用しているときのみ有効です。(上記の adaptive オプション参照)
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関数の初期サンプリングに使用する数値のリスト。通常、関数はその他の点でもサンプリングされます。サンプリングをここで指定された点だけに制限するには、plot コマンドを呼ぶ時に adaptive=false オプションを指定します。
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これは、グラフの縮尺を指定します。s のデフォルト値は unconstrained で、プロットウィンドウに入るようにプロットを拡大縮小します。constrained とすると全ての軸で同じ縮尺率を使用するので、例えば円が真円として表示されます。
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プロットスタイルは line、point、polygon (patchnogrid)、polygonoutline (patch)からひとつ指定します。括弧内の値はそのオプション値の別名です。line、polygon、polygonoutline の各スタイルでは、サンプル点間を補間して曲線を描画します。point のスタイルでは点だけを描画します。デフォルトのスタイル polygonoutline では、多角形があれば塗りつぶしてその輪郭と共に描画します。polygon のスタイルでは多角形を輪郭無しで、line では多角形を輪郭のみで描画します。
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プロット中の点に使う記号。s は asterisk、box、circle、cross、diagonalcross、diamond、point、solidbox、solidcircle、soliddiamond のうちのひとつ。
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記号の大きさ(ポイント数)を表す正の整数。この設定は記号 POINT には影響しません。デフォルトの大きさは 10。
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このオプションはプロット中の線の太さを指定します。値 n は非負整数で、デフォルト値は 0。
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値の m と n は、 軸と 軸それぞれの目盛りの位置を指定します。値の形式は、目盛りの数を表す整数、位置を表す値のリスト、それぞれ location=label の形式をとる方程式のリスト、名前、spacing 構造体が指定できます。詳細は plot/tickmarks をご覧ください。
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目盛りの形態をより細かく指定するには axis オプションを使用します。axis オプションで tickmarks サブオプションが指定されている場合は tickmarks オプションをオーバーライドします。
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プロットのタイトル。値 t は任意の式。t の指定方法については plot/typesetting をご覧ください。値 t は、タイトルとそれに続く font オプションからなるリストとして指定することもできます。デフォルト値はタイトル無し。
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プロットのタイトル用のフォントで、指定方法は font と同じ。このオプションは font で指定された値をオーバーライドします。
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このオプションはプロット面の透明度を指定します。透明度 t は計算結果が 0 から 1 までの値となる式で、0 は不透明、1 は完全に透明を意味します。
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このオプションで t が true のときは、単位が関数やレンジ引数の一部であることを示し、軸ラベルに単位が含まれます。値 t は、単位のリストとすることもできます。useunits オプションの詳細は plot/units ヘルプページをご覧ください。
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view=[xmin..xmax, ymin..ymax]
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このオプションは、曲線を画面に表示するときの座標の最小値・最大値を示します。デフォルトは曲線全体。
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互換性
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coordinateview オプションは Maple 15 より導入されました。
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注意
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同じオプションが異なる値で 2 回以上与えられたとき、通常最後の値が使用されます。
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上記のオプションは、全て標準ワークシート(Standard Worksheet)インターフェースで利用可能なものです。違うインターフェースをご利用の場合は plot/interface ヘルプページをご覧ください。
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例
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plot(sin(x),x=-2*Pi..2*Pi,title="Sine\nGraph");
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plot(cos(x),x=-2*Pi..2*Pi,title="Cosine\nGraph", axes = framed, style = point, symbol = asterisk, symbolsize = 15, tickmarks = [spacing (Pi), default]);
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plot([sin, cos], -Pi .. Pi, title = "Simple Trig Functions", legend = ["Sine Plot", "Cosine Plot"], titlefont = ["ROMAN", 15], labels = ["x values", "y values"], labeldirections = ["horizontal", "vertical"], labelfont = ["HELVETICA", 10], linestyle = [solid, longdash], axesfont = ["HELVETICA", "ROMAN", 8], legendstyle = [font = ["HELVETICA", 9], location = right]);
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plot(x^2, x=0..5, tickmarks=[[1="a", 2="b", 3="c", 4="d"], default]);
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plot(surd(x, 6), x, sample=[seq( exp( i ), i= -20..0)]);
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plot(x^2, x=0..1, color="NavyBlue", thickness=3, filled=[color="Blue", transparency=0.5]);
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参照
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discont, fdiscont, Interactive Plot Builder, plot, plot/axis, plot/color, plot/coords, plot/interface, plot/structure, plot/style, plot/tickmarks, plot/typesetting, plots[contourplot], plots[implicitplot], plots[listcontplot], plots[setoptions]
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