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7 数学ドキュメントの作成
Maple では、ビジネスや教育ツール、技術レポート、プレゼンテーション、課題、問題プリント用に強力なドキュメントを作成することができます。
以下を実行することができます:
情報の切り取り、コピー、貼り付け
レポートや課題用にテキストをフォーマットする
ヘッダやフッタを追加する
画像、表、記号を挿入する
2 次元および 3 次元のプロットおよびアニメーションを生成する
ドキュメントまたはプロットにスケッチを描画する
他の Maple ファイル、Web サイト、電子メールアドレスのハイパーリンクを挿入する
命令および方程式を合わせて記述する
特定の領域をブックマークとして保存する
ドキュメントの更新、修正、配布を簡単に行う
この章では、Maple の多数のドキュメント作成機能を例示するドキュメントを作成します。それ以外の例としては、このユーザーマニュアルが Maple を使用して作成されていますので、参考にしてください。
7.1 この章の内容
セクション
トピック
ドキュメントのフォーマット - さまざまなテキストフォーマット要素の追加
コピーおよび貼り付け
文字のクイックフォーマット
パラグラフのクイックフォーマット
文字およびパラグラフのスタイル
ヘッダーおよびフッター
ワークシートの内容の表示・非表示
インデントおよび Tab キー
ドキュメント内のコマンド - ドキュメント内のコマンドのフォーマットおよび表示・非表示
ドキュメントブロック
組版(タイプセッティング)
自動実行
表 - 表の作成およびその属性の編集
表の作成
セルの内容
表のセル間の移動
表の構造レイアウトの変更
表の次元数の変更
表の外観の変更
印刷オプション
実行順
クラッシックワークシートの表
キャンバス - ドキュメントにキャンバスを挿入してアイデアをスケッチする
キャンバスの挿入
描画
キャンバスのスタイル
画像の挿入
ハイパーリンクおよびブックマーク - さまざまなソースへのハイパーリンクの追加
ドキュメントへのハイパーリンクの挿入
電子メールアドレス、辞書のトピック、ヘルプページ、Maplet アプリケーション、Web ページ、ドキュメントへのリンク
ブックマーク
埋め込みコンポーネント - ドキュメントへのボタン、スライダー、その他の挿入
利用可能なコンポーネントの概要
タスクテンプレートを使用した例題
スペルチェック - Maple のスペルチェックユーティリティを使用したテキストの検証
Spellcheck ユーティリティの使用方法
訂正候補の選択
ユーザー辞書
難易度別課題の作成 - 自動テストおよび評価用のドキュメント作成
問題の作成
Maple での問題の表示
テストの内容の保存
ワークシートの互換性 - 互換性問題
クラシックワークシートインターフェイスは、スタンダードワークシートインターフェイスの機能の一部をサポートしていません。
7.2 ドキュメントのフォーマット
まず、新しい Maple ドキュメントを作成します。[ファイル(File)] メニューから [新規作成(New)]→[ドキュメントモード(Document Mode)] と選択します。この例で使用するテキストは、どのファイルからコピーし貼り付けても構いません。下記の例のテキストは、?plot で表示される Maple ヘルプページから抜粋したものですが、実例作業用にフォーマットは削除されています。
Mapleドキュメントの内容の切り取り、コピー、貼り付け、および、他のソースから切り取り、コピー、貼り付けることができます。
数式全体またはその一部を、ドキュメントの別の場所にコピーするには、以下の手順に従います:
1. コピーする数式全体またはその一部を選択します。
2. [編集(Edit)] メニューから [コピー(Copy)] を選択します。
3. 挿入位置にカーソルを移動します。
4. [編集(Edit)]メニューから[貼り付け(Paste)]を選択します。
結果:
数学入力領域に貼り付ける場合は、貼り付ける内容はすべて入力として処理されます。テキスト領域に貼り付ける場合は、貼り付ける内容はすべてテキストとして処理されます。ただし、2-D Math では、入力領域とテキスト領域のいずれでもフォーマットが保持されます。
別のアプリケーションに貼り付ける場合は、通常は元の構造が保持されます。
[フォーマット(Format)] → [文字(Character)] メニューを使用して、[太字(Bold)]、[(斜体)Italic]、[下線(Underline)]、[上付き文字(Superscript)]、[下付き文字(Subscript)]、[色(Color)]、 [ハイライト(Highlight)] のフォーマットをすばやく設定することができます。
テキストのフォーマットを変更するには、以下の手順に従います:
1. ドキュメントで、変更するテキストを選択します。
2. [フォーマット(Format)] メニューから [文字(Character)] 、適用する項目の順に選択します。
たとえば、貼り付けられたテキストで、「Calling Sequences」の部分を選択して文字フォーマットの [太字(Bold)] を適用します。
または、コンテキストバーのアイコンを使用します。たとえば、「f, x=x0..x1」のパラメータの色を変更するには、以下のアイコンを使用します:
[色(Font Color)] コンテキストバーアイコン
[ハイライト(Highlight)] コンテキストバーアイコン
フォントおよびハイライトの色は、[色見本(Swatches)]、[カラーホイール(Color wheel)]、[RGB] の値いずれかから選択するか、または、[アイドロッパー(eye dropper)] ツールを使用して色を選択することができます。図 7.1 を参照してください。
図 7.1 : [Select Color] ダイアログ
この例では、ヘルプページにあるように、濃い紫色を選択します。
このテキストのフォーマットを太字にするには、[太字(Bold)] のツールバーアイコン をクリックします。また、「Calling Sequences」のテキストを選択し、フォーマットを太字に変更します。
[属性(Attributes)] サブメニュー:フォント、文字サイズ、属性の設定
フォント、文字サイズ、スタイル、色などの文字属性を、1 つのダイアログで変更することができます。
2. [フォーマット(Format)] メニューから [文字(Character)] 、[属性(Attributes)] の順に選択します。[文字スタイル(Character Style)] ダイアログが表示されます。図 7.2 を参照してください。
図 7.2 : [文字スタイル(Character Style)] ダイアログ
[フォーマット(Format)]→[パラグラフ(Paragraph)] メニューを使用して、[左揃え(Align Left)]、[センター(Center)]、[右揃え(Align Right)]、[位置調整(Justify)] の位置あわせをすばやく行うことができます。
パラグラフを変更するには、以下の手順に従います:
1. ドキュメントで、変更するパラグラフを選択します。
2. [フォーマット(Format)] メニューから[パラグラフ(Paragraph)]、適用する項目の順に選択します。
[属性(Attributes)] サブメニュー: 間隔、 インデント、位置、箇条書き、改行、 改ページ
パラグラフのさまざまな属性を 1 つのダイアログで変更することができます。
[フォーマット(Format)] メニューから [パラグラフ(Paragraph)]、[属性(Attributes)]の順に選択します。[パラグラフスタイル(Paragraph Style)] ダイアログが表示されます。図 7.3 を参照してください。
間隔を変更する場合は、[単位(Units)]ドロップダウンリストで単位 (インチ、センチメートル、ポイント) を指定する必要があります。
図 7.3 :[パラグラフスタイル(Paragraph Style)] ダイアログ
たとえば、貼り付けられたテキストで、「Parameters」の下にある項目をすべて選択してから、[パラグラフスタイル(Paragraph Style)] ダイアログを表示します。間隔が既に設定されていることを確認してください。
[インデント(Indent)] の項目で、[左のマージン(Left Margin)] のインデントを 10.0 pt に変更します。
[箇条書きと番号付け(Bullets and Numbering)] の項目で、[スタイル(Style)] のドロップダウンメニューをクリックし、[破線(Dash)] を選択します。[OK] をクリックしてダイアログを終了し、スタイルを適用します。
詳細については、?paragraphmenu で表示されるヘルプページを参照してください。
Maple には、文字およびパラグラフ用の定義済みスタイルがあります。スタイルとは、ドキュメント内のテキストに適用可能なフォーマットのセットで、これを使用してテキストの表示を変更することができます。スタイルを適用すると、フォーマットのグループが 1 回で適用されます。
文字スタイル(character style) は、テキストフォントのサイズ、色、太字や斜体などの属性を設定します。パラグラフスタイル内の文字スタイルを無効にするには、文字スタイルまたは文字フォーマットを適用します。
パラグラフスタイル(paragraph style) は、テキストの位置合わせ、行間、インデントなどのパラグラフの表示のあらゆる属性を設定します。Maple では、パラグラフスタイルに文字スタイルも含まれています。
図 7.4 : [スタイル管理(Style Management)] ダイアログ
文字スタイルの適用
ドキュメントのコンテキストバーでドロップダウンリストを使用し、以下を適用することができます:
既存の Maple 文字スタイル
[スタイル管理(Style Management)] ダイアログ (図 7.4) および [文字スタイル(Character Style)] ダイアログ (図 7.5) で作成した新しいスタイル
文字スタイルをドキュメント内のテキストに適用するには、以下の手順に従います:
1. 変更するテキストを選択します。
2. ドキュメントのコンテキストバーにある [パラグラフスタイルの変更 (Styles)] ドロップダウンリストで、適用する文字スタイルを選択します。すべての文字スタイルは、最初の文字が C になっています。選択したテキストに、指定した文字スタイルの属性が反映されます。
3. (省略可) 必要に応じて、適用したスタイルを取り消すことができます。[編集(Edit)] メニューから [元に戻す(Undo)] を選択します。
文字スタイルの作成および変更
カスタムの文字スタイルを作成して、テキストに適用したり、既存の文字スタイルを変更したりすることができます。新しいスタイルは、ドキュメントのコンテキストバーの [パラグラフスタイルの変更 (Styles)] ドロップダウンリストに自動的に追加されます。
1. [フォーマット(Format)] メニューから [スタイル(Styles)] を選択します。[スタイルの管理(Style Management)] ダイアログが表示されます。図 7.4 を参照してください。
文字スタイルを作成するには、以下の手順に従います:
[文字スタイルの作成(Create Character Style)] をクリックします。[文字スタイル(Character Style)] ダイアログが表示されます。図 7.5 を参照してください。
ダイアログの一行目の空のテキスト領域に、スタイル名を入力します。
文字スタイルを変更するには、以下の手順に従います:
スタイルのリストから、変更する文字スタイルを選択します。全ての文字スタイルは最初の文字が C になっており、パラグラフスタイルは最初の文字が P になっていることに注意してください。
[修正(Modify)] をクリックします。[文字スタイル(Character Style)] ダイアログで現在の属性が表示されます。図 7.5 を参照してください。
いずれの処理の場合でも、以下の手順を続けます:
2. 新しい文字スタイルのフォント(Font)、サイズ(Size)、属性(Attributes)、色(Color) などのプロパティを選択します。フォントの属性では、[上付き文字(Superscript)] と [下付き文字(Subscript)] のチェックボックスは、いずれか一方だけを選択できます。一方のチェックボックスを選択すると、もう一方の選択が解除されます。一方を選択するには、もう一方の選択を解除する必要があります。
注意 : スタイルのプレビューは、[文字スタイル(Character Style)] ダイアログの一番下の行に表示されます。
3. スタイルを保存するには、[OK]をクリックします。破棄するには、[キャンセル(Cancel)] をクリックします。スタイルを変更した場合は、ドキュメント内で変更したスタイルを使用しているすべてのテキストが、変更を反映して更新されます。
図 7.5 : [文字(Character Style)] ダイアログ
たとえば、貼り付けられたテキストで、太字で文字色が紫色のパラメータの文字スタイルを作成するとします。
[フォーマット(Format)] メニューから [スタイル(Styles)] を選択し、[文字スタイルの作成(Create Character Style)] をクリックします。
スタイル名を「Parameter」と入力し、文字の属性を選択します。この例の場合、[太字(Bold)] のチェックボックスをクリックします。次に [色(Color)] ボタンをクリックし、濃い紫 (dark purple) を選択します。[OK] をクリックして、文字スタイルを作成します。
これで、どのテキストにも作成したスタイルを適用することができます。Calling Sequences の下から、コマンド内の各パラメータのリストを選択します。スタイルを適用するには、ツールバーの [パラグラフスタイルの変更(Styles)] ドロップダウンメニューから [Parameter] を選択します。
パラグラフスタイルの適用
既存の Maple パラグラフスタイル
[スタイル管理(Style Management)] ダイアログ (図 7.4) および [パラグラフスタイル(Paragraph Style)] ダイアログ (図 7.6) で作成した新しいスタイル
Maple パラグラフスタイルをドキュメント内のテキストに適用するには、以下の手順に従います:
2. ドキュメントのコンテキストバーにある [パラグラフスタイルの変更 (Styles)] ドロップダウンリストで、適用するパラグラフスタイルを選択します。Maple のすべてのパラグラフスタイルは、最初の文字が P になっています。選択したテキストに、指定したパラグラフスタイルの属性が反映されます。
たとえば、貼り付けられたテキストのタイトルに、タイトルのフォーマットを適用するには、まず「plot – create a two-dimensional plot」の行を選択します。[パラグラフスタイルの変更(Styles)] ドロップダウンメニューから [Title] を選択します。
パラグラフスタイルの作成および変更
カスタムのパラグラフスタイルを作成して、テキストに適用したり、既存のパラグラフスタイルを変更したりすることができます。新しいスタイルは、ドキュメントのコンテキストバーの [パラグラフスタイルの変更(Styles)] ドロップダウンリストに自動的に追加されます。
1. [フォーマット(Format)] メニューから [スタイル(Styles)] を選択します。[スタイル管理(Style Management)] ダイアログが表示されます。図 7.4 を参照してください。
パラグラフスタイルを作成するには、以下の手順に従います:
[パラグラフスタイルの作成(Create Paragraph Style)] をクリックします。[パラグラフスタイル(Paragraph Style)] ダイアログが表示されます。図 7.6 を参照してください。
ダイアログの 1 行目の空のテキスト領域に、スタイル名を入力します。
パラグラフスタイルを変更するには、以下の手順に従います:
変更するパラグラフスタイルを選択します。全てのパラグラフスタイルは最初の文字が P になっていることに注意してください。
[修正(Modify)] をクリックします。[パラグラフスタイル(Paragraph Style)] ダイアログで現在の属性が表示されます。
4. [単位(Units)] ドロップダウンメニューで、間隔やインデントに使用される単位を選択します。インチ (in)、センチメートル (cm)、ポイント (pt) のいずれかを選択します。
5. このパラグラフスタイルで使用する [間隔(Spacing)]、[インデント(Indent)]、[位置(Alignment)]、[箇条書きと番号付け(Bullets and Numbering)]、[改ページの前(Page Break Before)]、[改行(Linebreak)] などのプロパティを選択します。
6. フォントのスタイルを追加または変更するには、[フォント(Font)] をクリックします。[文字スタイル(Character Style)] ダイアログが表示されます。詳細については、文字スタイルの作成および変更を参照してください。
7. スタイルを保存するには、[OK]をクリックします。破棄するには、[キャンセル(Cancel)] をクリックします。既存のスタイルを変更する場合、ドキュメント内で変更されたスタイルを使用しているすべてのテキストが、変更を反映して更新されます。
図 7.6 : [パラグラフスタイル(Paragraph Style)] ダイアログ
[スタイル設定の管理(Style Set Management)]:スタイルを保存して再利用する
特定のドキュメントのスタイル設定を、すべてのドキュメントのデフォルトスタイルとして使用することができます。
図 7.7 : [スタイル設定の管理(Style Set Management)] ダイアログ
スタイル設定の作成および管理については、?worksheet/documenting/styles で表示されるヘルプページを参照してください。
ドキュメントは、文章が入力されている、いないに関わらず、セクションに分けることができます。
[挿入(Insert)]メニューを使用してセクションを追加する
1. 新しいセクションを挿入する場所の上にあるパラグラフ (段落) または実行グループにカーソルを移動します。
カーソルがセクション内にある場合は、現在のセクションの後に新しいセクションが挿入されます。
カーソルが実行グループ内にある場合は、その実行グループの後に新しいセクションが挿入されます。
2. [挿入(Insert)] メニューから [セクション(Section)] を選択します。矢印は、セクションの開始を示します。
3. セクションの見出しを入力します。
4. Enter キーを押します。
5. セクションの内容を入力します。
サブセクション追加時のヒント
一部例外はありますが、サブセクションの挿入位置は、セクション挿入の場合と同様です。
カーソルがサブセクション内にある場合は、現在のカーソルの位置にサブセクションが挿入されます。
現在のサブセクションの直後にサブセクションを挿入する場合は、現在のサブセクションを折り畳み、カーソルをサブセクションのタイトルに移動します。
[選択部分をサブセクションに納める(Indent)] および [選択部分を含むセクションを削除(Outdent)] ツールバーアイコンの使用
セクションをシフトし、サブセクションを作成または削除することができます。
選択部分をセクションまたはサブセクションとして設定します。
可能であれば、選択部分を次の上位セクションレベルに設定します。
たとえば、貼り付けられたテキストで、2 種類の情報を含む 2 つのセクションを作成するには、以下の手順に従います:
1. 「Parameters」およびその下の項目をすべて選択します。
2. ツールバーの [選択部分をサブセクションに納める(Indent)] 項目をクリックします。
3. セクション内から「Parameters」を切り取り、タイトルの位置に貼り付けます。
4. 同様に、「Calling Sequence」というタイトルを付けて、その見出しの下に各項目が入ったセクションを作成します。
注意 : セクションのタイトルは、自動的にセクションのタイトルとしてフォーマットされますが、[パラグラフスタイル(Paragraph Style)] ダイアログを使用してフォーマットを変更することができます。
ドキュメントの印刷時に各ページの上下に表示される、ヘッダーおよびフッターをドキュメントに追加することができます。
ヘッダーおよびフッターを追加または編集するには、以下の手順に従います:
[表示(View)] メニューから、[ヘッダー・フッター(Header Footer)] を選択します。[ヘッダー・フッター(Header Footer)] ダイアログが表示されます。図 7.8 を参照してください。
図 7.8 : [ヘッダー・フッター(Header and Footer)] ダイアログ – カスタムヘッダー
今日の日付、ページ番号、ページ数、画像、ファイル名、テキストなどの要素を選択することができます。これらの要素は、ページの右端か左端、または、中央に配置することができます。
[標準のヘッダー・フッター(Predefined Header and Footer)] タブにある既定のヘッダーまたはフッターから 1 つを選択するか、あるいは、[カスタムヘッダー(Custom Header)] または [カスタムフッター(Custom Footer)] タブをクリックして、独自のヘッダーやフッターを作成することができます。
ヘッダーおよびフッターのオプションの詳細については、?headerfooter で表示されるヘルプページを参照してください。
ドキュメント内の特定の種類の要素を非表示にして、見えなくすることができます。このとき、要素は削除されるのではなく、非表示になるだけです。非表示の要素は、印刷およびエクスポートされませんが、コピーおよび貼り付けは実行されます。
ドキュメントで、[コンテンツを表示(Show Contents)] ダイアログを使用して、すべてのスプレッドシート、入力、出力、グラフィック、セクション境界のマーカー、実行グループ境界、表の上にマウスポインタを移動したときに現れる罫線表示、および、注釈を非表示に設定します。このダイアログは、[表示(View)] → [コンテンツの表示/非表示(Show/Hide Contents)] メニューを使用して表示します。
[コンテンツを表示(Show Contents)] ダイアログの使用
項目の横にあるチェックマークは、現在のドキュメントで、その種類の要素がすべて表示されていることを示します。図 7.9 を参照してください。
図 7.9 : [コンテンツを表示(Show Contents)] ダイアログ
1. [表示(View)] メニューから [コンテンツの表示/非表示(Show/Hide Contents)] を選択します。[コンテンツを表示(Show Contents)] ダイアログが表示されます。このとき、すべての項目が表示に選択されています。
2. 非表示にするドキュメント要素またはマーカーに対応するチェックボックスの選択を解除します。
注意 : [入力(Input)] チェックボックスの選択を解除すると、評価済みの Maple 入力および 2-D Math 入力だけが非表示になります。[グラフィックス(Graphics)] チェックボックスの選択を解除すると、[挿入(Insert)] メニューオプションを使用してドキュメントに挿入したプロット、画像、キャンバスも非表示になります。
コマンド出力と挿入コンテンツ
出力は、コマンド実行結果と見なされます。挿入したコンポーネントは、出力とは見なされません。
以下に例を示します。
plot(sin) コマンドを実行した結果のプロットは、出力と見なされます。
plot(sin) コマンドの結果のプロットを表示するには、[コンテンツを表示(Show Contents)] ダイアログで [出力(Output)] および [グラフィックス(Graphics)] の両方のチェックボックスを選択します。
[挿入(Insert)] メニューオプションを使用してプロットを挿入した場合は、そのプロットは出力とは見なされません。したがって、[コンテンツを表示(Show Contents)] ダイアログで [出力(Output)] チェックボックスの選択を解除した場合も、そのプロットはドキュメントで表示されます。
挿入したプロットを非表示にするには、[コンテンツを表示(Show Contents)] ダイアログで [グラフィックス(Graphics)] チェックボックスの選択を解除します。
挿入した画像およびキャンバスは、出力とは見なされません。そのため、[出力(Output)] チェックボックスの選択を解除しても、これらの要素は非表示になりません。
挿入した画像またはキャンバスを非表示にするには、[コンテンツを表示(Show Contents)] ダイアログで[グラフィックス(Graphics)] チェックボックスの選択を解除します。
[Tab] アイコンを使用して、Tab キーを押したときにプレースホルダーを移動するかインデントを挿入するかを切り替えることができます。たとえば、[Tab] アイコンがオフになっている状態で、[式(Expression)] パレットの指数ボタンをクリックします。数式が挿入され、最初のプレースホルダーが強調表示されます。次のプレースホルダーに移動するには、Tab キーを使用します。
[Tab] アイコンがオフになっています。Tab キーを使用して、プレースホルダーを移動することができます。
2-D Math (数式モード) の使用時は、[Tab] アイコンは使用不可になります。そのため、Tab キーを使用してプレースホルダー間を移動することができます。
[Tab] アイコンがオンになっています。Tab キーを使用して、ドキュメントにインデントを挿入することができます。
7.3 ドキュメント内のコマンド
ドキュメントブロックを使用して、ビジネスや教育で使用するドキュメントと同様のフォーマットでテキストおよび数式を表示するドキュメントを作成することができます。
ドキュメントブロックでは、入力プロンプトや実行グループは表示されません。
Maple 入力を非表示にして、テキストと結果だけを表示することで、よりわかりやすいドキュメントを作成することができます。ドキュメントブロックを使用する前に、マーカーの表示を有効にしておくことをお勧めします。マーカーはドキュメントの左側のペインに沿って縦のバーとして表示されます。縦のバー内で、対応するコンテンツの横の位置に、ドキュメントブロックを示すアイコンが表示されます。
マーカーの表示を有効にするには、以下の手順に従います:
[表示(View)] メニューから[マーカー(Markers)] を選択します。
ドキュメントブロックの詳細については、第 1 章のドキュメントブロックを参照してください。
ドキュメントブロックでの作業
ドキュメントモードでは、Enter キーを押す度に、新しいドキュメントブロックが表示されます。ドキュメントは一連のドキュメントブロックで構成されています。
1. Enter キーを押すか、あるいは、[フォーマット(Format)] メニューから [ドキュメントブロックを作成(Create Document Block)] を選択して、貼り付けられた例の最後のセクションの後に新しいドキュメントブロックを作成します。
2. テキストおよび評価する数式を入力します。たとえば、「Plot the expression and its derivative, 」と入力します。この語節の入力に関する詳細な説明については、第 1 章の例 6を参照してください。
3. 数式を選択して右クリック (Macintosh の場合は Control キーを押しながらクリック) し、コンテキストメニューを表示します。
4. [インライン表示で評価(Evaluate and Display Inline)] メニュー項目をクリックします。数式が評価されます。
5. 入力モードが [テキスト(Text)] になっていることを確認し、残りの文「, in the same plot.」を入力します。図 7.10 を参照してください。
前
後
図 7.10 : ドキュメントブロックでの作業
ドキュメントでのインライン出力
ドキュメントブロックには、コンテンツをインライン表示することができます。つまり、ビジネスや教育ドキュメントで表示されるように、テキスト、入力、出力を同一行に表示することができます。
コンテンツをインライン表示するには、以下の手順に従います:
1. ドキュメントブロックにカーソルを移動します。
2. [表示(View)] メニューから [ドキュメントの出力をインライン出力(Inline Document Output)] を選択します。
ドキュメントコードの表示
コンテンツ、つまりドキュメントブロック内のすべてのコードおよび展開した実行グループを表示するには、ドキュメントブロックを展開する必要があります。
1. ドキュメントブロック領域にカーソルを移動します。
2. [表示(View)] メニューから[ドキュメントブロックを展開(Expand Document Block)] を選択します。
3. コードを再度非表示にするには、[表示(View)]、[ドキュメントブロックを折り畳む(Collapse Document Block)] の順に選択します。
ドキュメントブロック内の実行グループを展開する
実行グループとは、Maple 入力および対応する Maple 出力をグループ化したものです。実行グループは、左側に表示されたグループ境界と呼ばれる大角括弧で区別されます。
ドキュメントブロックには多数の実行グループを含めることができるため、ドキュメントブロック内の実行グループを選択して展開することができます。
1. ドキュメントブロック領域の最後付近にカーソルを移動します。
3. グループを非表示にするには、[表示(View)]、[ドキュメントブロックを折り畳む(Collapse Document Block)] の順に選択します。
入力と出力の切り替え
2. [表示(View)] メニューから [入出力表示の切り換え(Toggle Input-Output Display)] を選択します。
実行可能な計算またはコマンドからの入力が 1 つのインスタンスで表示されるか、あるいは、出力だけが表示されます。
スタンダードワークシートインターフェイスでは、組版(タイプセッティング) オプションおよび 2-D Math の方程式の構文解析オプションを設定することができます。拡張組版(タイプセッティング) では、カスタマイズ可能なルールセットを使用して数式を表示します。
ルールベースの組版(タイプセッティング) 機能は、[Typesetting level] を [Extended] に設定している([ツール(Tools)] → [オプション(Options)] → [Display]タブ) 場合に利用可能になります。この構文解析機能は、2-D Math (数式モード) での編集時にだけ使用できます。
たとえば、導関数の表示を内容やドキュメントの使用者に合わせて変更することができます。
[ツール(Tools)]→[Options]→[Display]タブ:組版レベル = Maple 標準(Maple Standard)
[ツール(Tools)]→[Options]→[Display]タブ:組版レベル = 拡張(Extended)
ルールを指定するには、タイプセッティングルールアシスタントを使用します。
[表示(View)] メニューから [タイプセッティング(Typesetting Rules)] を選択します。[タイプセッティングルールアシスタント(Typesetting Rule Assistant)] ダイアログが表示されます。
詳細については、?Typesetting、?TypesettingRuleAssist、?OptionsDialogDisplay で表示されるヘルプページを参照してください。
自動実行(Autoexecute) 機能を使用して、ドキュメントで自動実行が行われる領域を指定することができます。これらの領域は、ドキュメントを開くか restart コマンドを実行したときに実行されます。これは、ドキュメントを共有する場合に便利です。ドキュメントを開いたときに、重要なコマンドを自動的に実行することができます。ユーザーが手動ですべてのコマンドを実行する必要がありません。restart
自動実行機能の設定
1. ドキュメントを開くときに自動的に実行する領域を選択します。
2. [フォーマット(Format)] メニューから [自動実行(Autoexecute)]、[設定(Set)] の順に選択します。
自動実行が設定されている領域は、マーカー領域 ([表示(View)] → [マーカー(Markers)]) に表示される感嘆符 で示されます。
たとえば、ドキュメントによるメモリの使用を抑えるために、プロットを保存せずにドキュメントにプロットを表示するには、プロットコマンドを自動実行に設定することができます。
1. プロットの指示の後に、Maple プロンプト ([挿入(Insert)] →[ 実行グループ(Execution Group)] → [カーソルの後(After Cursor)]) を入力します。
2. プロットコマンド を入力し、Enter キーを押して実行します。
3. プロットを選択し、[編集(Edit)] → [出力の削除(Remove Output)] → [選択部分(From Selection)] と選択します。
4. カーソルをプロットコマンドに移動し、[フォーマット(Format)] → [自動実行(Autoexecute)] → [設定(Set)] と選択します。
5. ドキュメントを保存し、終了します。再度ドキュメントを表示する際に、コマンドが再実行されます。
自動実行設定の取り消し
領域の自動実行設定を取り消すには、以下の手順に従います:
1. 領域を選択します。
2. [フォーマット(Format)] メニューから [自動実行(Autoexecute)]、[クリア(Clear)] の順に選択します。
ドキュメント内の自動実行設定をすべて取り消すには、以下の手順に従います:
[フォーマット(Format)] メニューから [自動実行(Autoexecute)]、[全てクリア(Clear All)] の順に選択します。
自動実行の繰り返し
指定したグループをすべて実行するには、以下の手順に従います:
[編集(Edit)] メニューから [実行(Execute)]、 [自動実行の繰り返し(Repeat Autoexecution)] を選択します。
セキュリティレベル
デフォルトでは、ドキュメントの自動実行前に確認メッセージが表示されます。
自動実行機能のセキュリティレベルを設定するには、[Options] ダイアログの [Security] タブを使用します。詳細については、?OptionsDialogSecurity で表示されるヘルプページを参照してください。
7.4 表
表 (テーブル) を使用して、ドキュメント内のコンテンツを整理することができます。
表 (テーブル) を作成するには、以下の手順に従います:
1. [挿入(Insert)] メニューから [テーブル(Table)] を選択します。
2. 表作成ダイアログで行数および列数を指定します。
3. [OK] をクリックします。
表のデフォルトのプロパティでは、罫線が表示され、幅がドキュメントの幅になるように自動調整されます。これらのオプションおよび表のサイズは、表の作成後に変更することができます。
ドキュメントの最後に 4 行×2 列 の表を作成します。ドキュメントモードでは、デフォルトの入力モードが Math モードに設定されています。ワークシートモードでは、デフォルトはテキストモードに設定されています。
セルの 内容
ドキュメントに挿入できる内容は、他のセクションや表も含め、表のセルにも挿入することができます。表のセルには、以下を組み合わせて挿入することができます:
入力コマンド
2-D Math
埋め込みコンポーネント:ボタン、スライダー、チェックボックスなど
プロット
画像
両方の列の 1 行目に 2-D Math モードで見出しを入力します。各セル内で、太字と見出しのセンタリングなど、どのようなテキストフォーマット機能も使用することができます。
次のセルに移動するには、Tab キーを使用します。ツールバーの [Tab] アイコンは必ずオフに設定されている必要があります。
[Tab] アイコンがオフになっています。Tab キーを使用して、セル間を移動することができます。
[Tab]アイコンがオンになっています。Tab キーを使用して、表にインデントを挿入することができます。
表のセル間を Tab キーで移動し、最初の列に以下の数式を入力します。各関数について、コンテキストメニューから [微分 (Differentiate)] → [微分する変数 (With respect to)] → [x] を選択します。結果の式を切り取り、次の列に貼り付けます。
表内の行数および列数は、[テーブル(Table)] メニューの [挿入(Insert)] および [消去(Delete)] サブメニューを使用するか、[切り取り(Cut)] および [コピー(Copy)] / [貼り付け(Paste)] ツールを使用して変更します。
行および列の挿入
行および列の挿入は、カーソルがあるセルに対して実行されます。ドキュメントで選択されている部分がある場合は、選択領域に対して挿入されます。
列は、ドキュメントの位置マーカーまたは選択部分の左または右に挿入できます。
行は、マーカーまたは選択部分の、上か下に挿入できます。
表中の右側に 3 番目の列を追加し、数式のプロットを表示します。見出しを追加し、次に [挿入(Insert)] → [プロット(Plot)] → [2次元プロット(2-D)] (または、2 番目の数式の場合は [3次元プロット(3-D)]) を選択して見出しの下の各セルに空のプロット領域を挿入します。その次に、各行の数式を Ctrl キーを押しながら (Macintosh の場合は Control キーを押しながら) プロット領域にドラッグし、表示します。この手順の詳細については、プロットおよびアニメーションを参照してください。
プロットおよび表を希望のサイズに調整します。
Plot of and
行および列の削除
Delete キーを使用して削除操作を行うと、処理を選択する [テーブル要素の消去(Delete Table Contents)] ダイアログが表示されます。たとえば、選択した行を削除するか、選択したセルの内容だけを削除するかを指定することができます。図 7.11 を参照してください。
図 7.11 : [テーブル要素の消去(Delete Table Contents)] の確認ダイアログ
貼り付け
表で選択した部分を表に貼り付けると、行または列が追加され、既存のセルの内容が上書きされるか、選択中の表のセル内にさらに表が挿入される場合があります。選択肢がある場合には、[テーブル貼り付けモード(Table Paste Mode)] ダイアログが表示され、選択が可能となります。図 7.12 を参照してください。.
図 7.12 : [テーブル貼り付けモード(Table Paste Mode)] の選択ダイアログ
セルの結合
複数の行または列のセルを結合することができます。図 7.13 を参照してください。結合後のセルが長方形になる必要があります。結合する各セルの内容は、実行順で結合されます。図 7.14 を参照してください。セルの実行順の詳細については実行順を参照してください。
図 7.13 : 2 つのセル
図 7.14 : 結合したセル
表のサイズ変更
表全体の幅は、複数の方法で設定することができます。
左マウスボタン (Macintosh の場合はマウスボタン) を表の左または右の罫線の上に置き、マウスを左右にドラッグする方法が最も直接的です。マウスボタンを放すと、表の境界線が更新されます。この方法で、表の列の相対幅も調整することができます。
また、表のサイズは [テーブルプロパティ(Table Properties)] ダイアログで変更することもできます。[テーブル(Table)] メニュー、[プロパティ(Properties)] の順に選択します。2 つのサイズ変更モードがサポートされています。
(1) [倍率(Fixed percentage of page width)] - このオプションを使用すると、ドキュメントの幅の変更に応じて表の幅も変更されます。このオプションは、表の内容全体を画面または印刷ページに合わせる場合に便利です。
(2) [固定(Scale with zoom factor)] - このオプションは、ドキュメントウィンドウのサイズまたは拡大率に関係なく、表のサイズおよびレイアウトを保持する場合に使用します。表がドキュメントウィンドウの幅を超えた場合は、横スクロールバーを使用して、右端の列を表示することができます。注意 : このオプションを使用すると、印刷時に表の一部が印刷されないことがあります。
表の罫線
外側および内側の罫線のスタイルは、[テーブルプロパティ(Table Properties)] ダイアログを使用して設定します。[テーブル(Table)] メニューから [プロパティ(Properties)] を選択します。
表の罫線は、すべてまたは一部を表示するか、すべて非表示にすることができます。外側の罫線については、別に設定します。
内側の罫線の表示の有無は、[テーブル(Table)] メニューの [グループ(Group)] サブメニューを使用して設定することができます。内側の罫線のスタイルが行および列のグループごとに設定されている場合、行および列のグループ化を行うと、内側の罫線が表示されなくなります。
たとえば、列をグループ化し、行 2 から 4 をグループ化します。次に、[テーブルプロパティ(Table Properties)] ダイアログで、[外の罫線:上部と底部(Exterior Borders: Top and bottom)] および [内の罫線:行と列のグループ(Interior Borders: By row and column group)] を選択します。
非表示の罫線は、マウスを表の上に移動すると表示されます。注意 : [表示(View)][コンテンツの表示/非表示(Show/Hide Contents)] ダイアログで [非表示のテーブルの境界線(Hidden Table Borders)] チェックボックスの選択を解除すると、マウスポインタを表の上に移動しても線が表示されなくなります。
位置合わせ (調整) オプション
表の位置合わせツールを使用して、列における水平位置および行における垂直位置を調整することができます。
水平位置の調整では、選択した列内のすべての行に選択部分が拡大されます。位置調整の設定は、拡大後の選択部分内のすべてのセルに適用されます。ドキュメントに選択部分がない場合は、カーソル位置に従って列が特定されます。
同様に、垂直位置の調整では、選択した行内のすべての列に選択部分が拡大されます。次の表に、垂直位置の調整例を示します。[基線(baseline)] オプションは、同一行の複数のセルにわたって方程式を整列する場合に便利です。
たとえば、行の調整をすべての行で基線(Baseline) に設定し、列の調整をすべての列でセンター(Center) に設定します。
セルの色
いずれかのセル、または、複数のセルの背景色を好みの色に設定することができます。この他に強調表示やテキストの色なども適用が可能ですが、セルの背景色はそれらとは別に設定できます。
セルの色を変更するには、カーソルをセルに移動し、[テーブル(Table)] メニューから [セルの色(Cell Color)...] を選択します。[色の選択(Select A Color)] ダイアログで、[色見本(Swatches)]、[カラーホイール(Color wheel)]、または[RGB] から色を選択します。色の選択の詳細については、?DrawingTools で表示されるヘルプページを参照してください。
たとえば、表の 1 行目を選択して、水色を適用します。こうすることで、見出しとその下の内容部分とを区分することができます。
セルの内容の表示の設定
[テーブルプロパティ(Table Properties)] ダイアログには、セルの内容の表示を設定するオプションが 2 つあります。これらのオプションを使用して、Maple 入力および実行グループの境界の表示を設定することができます。そのため、[表示(View)] → [コンテンツの表示/非表示(Show/Hide Contents)] で表示されるダイアログでドキュメントの入力を表示するように設定している場合でも、表内の Maple 入力を非表示にできます。
[テーブルプロパティ(Table Properties)] ダイアログには、印刷時の改ページの位置を設定するオプションがあります。表を 1 ページに収めるか、行間に改ページを挿入できるようにするか、1 行内に改ページを挿入できるようにするかを指定できます。
セルの実行順序は、[テーブルプロパティ(Table Properties)] ダイアログを使用して設定します。以下の表で、実行順による影響を説明します。
行方向を優先する実行順序
x:=1;
x:=x+1;
列方向を優先する実行順序
表およびクラッシックワークシート
クラシックワークシートインターフェイスにエクスポートする際には、表は内容の羅列に変換されます。たとえば、スタンダードワークシート内の次の表は、クラシックワークシートインターフェイスにエクスポートすると 1 列で表示されます。
スタンダードワークシートの表
クラシックワークシートの表
aaa
ddd
bbb
eee
ccc
fff
その他の例
表の作成および操作をさらに練習するには、以下の表をドキュメントの最後に作成してみてください。
値の表
この例では、セルの内容の表示オプションを設定し、値の表を表示しています。
2 行×7 列の表を作成します。以下の値を入力し、表のすべてのセルを選択します。[テーブル(Table)] → [調整(Alignment)] メニューで、[列(Column)]、[センター(Center)] の順に選択します。
0
1
2
3
4
5
6
表の設定:
[テーブルのプロパティ(Properties)] ダイアログ ([テーブル(Table)] → [プロパティ(Properties)] メニュー) で、以下を実行します:
1. [テーブルサイズ(Table Size Mode)] を [固定(Scale with zoom factor)] に設定します。
2. Maple 入力および実行グループの境界を非表示にします。つまり、[入力の表示(Show input)] および [実行グループの境界線の表示(Show execution group boundaries)] のチェックボックスの選択を解除します。
y(0);
y(1);
y(2);
y(3);
y(4);
y(5);
y(6);
表のヘッダーのフォーマット
次の表では、セル結合により行および列のヘッダーをフォーマットし、行および列のグループ化によりセルの罫線の表示を設定しています。
デフォルトでは、表示されていないセルの罫線は、マウスポインタをその上に移動すると表示されます。[表示(View)]→[コンテンツの表示/非表示(Show/Hide Contents)] で表示されるダイアログで [非表示のテーブルの境界線(Hidden Table Borders)] チェックボックスの選択を解除すると、マウスポインタを表の上に移動しても線が表示されなくなります。
Parameter 2
Low
High
Parameter 1
13
24
18
29
1. 4 行 × 4 列の表を挿入し、上記の情報を入力します。
[テーブル(Table)] メニューを使用して、以下を実行します:
2. (R1,C1)~(R2,C2)、(R1,C3)~(R1,C4)、(R3,C1)~(R4,C1) の (Row: 行,Column: 列) セルを結合します。
3. 列 1 および 2 と、列 3 および 4 をそれぞれグループ化します。
4. 行 1 および 2 と、行 3 および 4 をそれぞれグループ化します。
[テーブルのプロパティ(Properties)] ダイアログ([テーブル(Table)] → [プロパティ(Properties)] メニュー) で、以下を実行します:
5. [外の罫線(Exterior Borders)] を [なし(None)] に設定します。
6. (省略可) [テーブルサイズ(Table Size Mode)] サイズオプションを [固定(Scale with zoom factor)] に変更します。
7. 列 3 および 4 の [調整(Alignment)] を [センター(Center)] に設定します。
2-D Math とプロット
次の例では、表を使用して、2-D Math およびプロットを並べて表示しています。
Approximating exp(-x) as a rational polynomial using a order Padé approximation.
1 行 × 2 列の表を挿入します。テキストおよび実行可能な 2-D Math で情報を入力し、以下に示したように、計算およびプロットの作成を行います。
1. [外の罫線(Exterior Borders)] および [内の罫線(Exterior Borders)] を [なし(None)] に設定します。
2. Maple 入力および実行グループの境界を非表示にします。[入力の表示(Show input)] および [実行グループの境界線の表示(Show execution group boundaries)] のチェックボックスの選択を解除します。
3. 行の [調整(Alignment)] を [センター(Center)] に変更します。
7.5 キャンバス
描画ツールを使用して、アイデアや概念を簡単にキャンバスにスケッチしたり、画像を描画したりすることができます。図 7.15 を参照してください。描画の詳細については、?DrawingTools で表示されるヘルプページを参照してください。
図 7.15 : 描画ツールおよびキャンバス
キャンバスを挿入するには、以下の手順に従います:
1. キャンバスを挿入する位置にカーソルを移動します。
2. [挿入(Insert)] メニューから [キャンバス(Canvas)] を選択します。格子線が描画されたキャンバスがドキュメント内の挿入位置に表示されます。[描画(Drawing)] アイコンが使用可能になり、対応するコンテキストバーアイコンが表示されます。
ツールには次の種類があります:範囲選択、ペン (フリースタイル線描)、消しゴム、テキスト挿入、直線、四角形、角丸四角形、楕円、ひし形、位置揃え、輪郭線描、輪郭内の塗りつぶし、線描の線のスタイル、キャンバスの線描プロパティ。
キャンバスでペンツールを使用して描画するには、以下の手順に従います:
1. [描画(Drawing)] アイコンから [ペンツール(Pencil)] アイコンを選択します。
2. キャンバス内でマウスをクリックし、ドラッグして線を描画します。描画が完了したら、マウスから手を離します。
描画ツールの色を調整するには、以下の手順に従います:
1. [描画(Drawing)] アイコンから [アウトライン(Drawing Outline)] アイコンを選択します。図 7.16 を参照してください。
2. 利用可能な色見本から選択するか、あるいは、ダイアログの下部にあるカラーホイール、RGB 範囲、または [アイドロッパー(eye dropper)] アイコンからいずれか 1 つを選択し、好みの色にカスタマイズします。
3. 新しい色を選択後、[ペンツール(Pencil)] アイコンを使用してキャンバスに描画します。新しい色になったことを確認します。
図 7.16 : [アウトライン(Drawing Outline)] の色アイコン
ドキュメントには、プロットが 3 つあり、そのうちの 2 つは描画可能な 2-D プロットです。前のセクションで作成した表のすべての情報は、さらに詳細なレイアウトにして、プロットに描画することが可能です。
以下に表のプロットの 1 つを示します:
プロット上でクリックし、[プロット(Plot)] ツールバーが表示されていることを確認します。ただし、[描画(Drawing)] ツールバーも利用可能です。[描画(Drawing)] アイコンをクリックしてツールバーを表示します。
[テキスト(Text)] アイコン を選択し、プロット上でクリックします。テキスト領域の 1 つに数式 を入力し、別のテキスト領域にその導関数を入力します。正しい行に表示されるよう、プロット上でテキスト領域を移動することができます。
これ以外の描画機能の詳細については、?DrawingTools で表示されるヘルプページを参照してください。
キャンバスは、以下の手順で変更することができます:
縦横の格子線の追加。デフォルトでは、スケッチは格子線付きで表示されます。
グリッド線の色の変更
グリッド線の間隔の変更
背景色の変更
これらのオプションは [キャンバスプロパティ(Drawing Properties Canvas)] アイコンで変更することができます。図 7.17 を参照してください。
図 7.17 : [キャンバスプロパティ(Drawing Properties Canvas)]アイコン – グリッド線の色の変更
以下のファイル形式の画像をドキュメントに挿入することができます。
Graphics Interchange Format - gif
Joint Photographic Experts Group - jpe, jpeg, jpg
Portable Network Graphics - png
Bitmap Graphics - bmp
Tagged Image File Format - tif, tiff, jfx
Portable aNyMap - pnm
Kodak FlashPix - fpx
画像をドキュメントのカーソル位置に挿入するには、以下の手順に従います:
1. [挿入(Insert)] メニューから [イメージ(Image)] を選択します。[イメージを読込み(Load Image)] ダイアログが表示されます。
2. パスまたはフォルダ名を指定します。
3. ファイル名を選択します。
4. [開く(Open)] をクリックします。画像がドキュメントに表示されます。
元のオブジェクトをドキュメントに貼り付けているため、ソースファイルを変更した場合も、挿入した画像は変更されません。
挿入した画像のサイズを変更するには、以下の手順に従います:
1. 画像をクリックします。画像の辺および角に、サイズ変更用アンカーが表示されます。
2. マウスをサイズ変更用アンカーの上に移動します。サイズ変更用矢印が表示されます。
3. 矢印をクリックしてドラッグし、希望のサイズに調整します。
注意 : サイズを変更する際に画像の縦横比の変更を制限するには、Shift キーを押しながらドラッグします。
描画キャンバス.描画キャンバスと同じ方法で画像上にも描画することができます。
ImageTools パッケージ
ImageTools パッケージを使用して、画像データを操作することができます。このパッケージは、一般的な画像ファイル形式の読み込みおよび書き込みや、基本的な画像処理を実行するためのユーティリティをまとめたものです。
Maple では、画像は 64 ビットのハードウェア浮動小数の稠密矩形配列として表されます。グレースケール画像は 2-D、カラー画像は 3-D (3番目の次元が色チャネルを示します) になります。
ImageTools パッケージのコマンドに加えて、通常の配列および行列操作の多くを画像処理に利用できます。
この機能の詳細については、?ImageTools で表示されるヘルプページを参照してください。
7.6 ハイパーリンク
ドキュメントから以下の項目にアクセスするには、ハイパーリンクを使用します。
ウェブページ (URL)
電子メールアドレス
ワークシート
ヘルプトピック
タスク
辞書のトピック
Maplet アプリケーション
図 7.18 : [ハイパーリンクのプロパティ(Hyperlink Properties)] ダイアログ
ハイパーリンクをドキュメントに挿入する
ドキュメントの既存のテキストにハイパーリンクを挿入するには、以下の手順に従います:
1. ハイパーリンクを挿入するテキストを強調表示します。
2. [フォーマット(Format)] メニューから [変換(Convert To)]、[ハイパーリンク(Hyperlink)] の順に選択します。
3. [ハイパーリンクのプロパティ(Hyperlink Properties)] ダイアログボックスでは、[テキストのリンク(Link Text)] フィールドがグレー表示になっています。これは、選択された領域がリンクテキストとして使用されているためです。図 7.18 を参照してください。強調表示されているテキスト Diff がグレー表示になっています。
4. 以下の該当するセクションの説明に従い、ハイパーリンクの [タイプ(Type)] および [ターゲット(Target)] を指定します。
テキストまたは画像のハイパーリンクをドキュメントに挿入するには、以下の手順に従います:
1. [挿入(Insert)] メニューから、[ハイパーリンク(Hyperlink)] を選択します。
2. I [ハイパーリンクのプロパティ(Hyperlink Properties)] ダイアログボックスで、[テキストのリンク(Link Text)] を入力します。
必要に応じて、画像をリンクとして使用することができます。[画像(Image)] チェックボックスを選択し、[画像の選択(Choose Image)] をクリックして、ファイルを選択します。.mw ファイルでは、画像がリンクとして表示されます。必要に応じて画像のサイズを調整することができます。画像の角をクリックしてドラッグすると、サイズを変更することができます。
3. 以下の該当するセクションの説明に従い、ハイパーリンクの [タイプ(Type)] および [ターゲット(Target)] を指定します。
ウェブページへのリンク
ウェブページへのリンクを設定するには、以下の手順に従います:
1. [タイプ(Type)] ドロップダウンリストから[URL] を選択します。
2. [ターゲット(Target)] フィールドに、http://www.maplesoft.com のように URL の全文を入力します。
電子メールアドレスへのリンク
電子メールアドレスへのリンクを設定するには、以下の手順に従います:
1. [タイプ(Type)] ドロップダウンリストから [E-mail(Email)] を選択します。
2. [ターゲット(Target)] フィールドに、電子メールアドレスを入力します。
注意 : クラシックワークシートインターフェイスでの電子メールのハイパーリンクについては、ワークシートの互換性を参照してください。
ワークシートへのリンク
Maple ワークシートまたはドキュメントへのリンクを設定するには、以下の手順に従います:
1. [タイプ(Type)] ドロップダウンリストから [ワークシート(Worksheet)] を選択します。
2. [ターゲット(Target)] フィールドに、ドキュメントのパスおよびファイル名を入力するか、[参照(Browse)] をクリックしてファイルを選択します。(省略可) [ブックマーク(Bookmark)] ドロップダウンリストで、ブックマークを入力または選択します。
注意 : 同一 Maple ドキュメント内でリンクを設定する場合は、[ターゲット(Target)] フィールドに何も入力せず、[ブックマーク(Bookmark)] ドロップダウンリストからブックマークを選択します。
注意 : カスタムドキュメントにリンクする場合は、絶対パスを使用します。ハイパーリンクを含むドキュメントを共有する場合は、ターゲットのドキュメントが同一ディレクトリにあることを確認します。
ヘルプページへのリンク
ヘルプページへのリンクを設定するには、以下の手順に従います:
1. [タイプ(Type)] ドロップダウンリストから [ヘルプトピック(Help Topic)] を選択します。
2. [ターゲット(Target)] フィールドに、ヘルプページのトピックを入力します。(省略可) [ブックマーク(Bookmark)] ドロップダウンリストで、ブックマークを入力または選択します。
タスクへのリンク
タスクへのリンクを設定するには、以下の手順に従います:
1. [タイプ(Type)] ドロップダウンリストから [タスク(Task)] を選択します。
2. [ターゲット(Target)] フィールドに、タスクテンプレートのトピック名を入力します ([Task Browser] ウィンドウの一番下にあるステータスバーを参照してください)。
辞書のトピックへのリンク
辞書のトピックへのリンクを設定するには、以下の手順に従います:
1. [タイプ(Type)] ドロップダウンリストから [辞書トピック(Dictionary Topic)] を選択します。
2. [ターゲット(Target)] フィールドに、トピック名を入力します。辞書のトピックには、Definition/dimension のように Definition/ という接頭辞が付きます。
Maplet アプリケーションへのリンク
Maplet アプリケーションへのリンクを設定するには、以下の手順に従います:
1. [タイプ(Type)] ドロップダウンリストから [Maplet] を選択します。
2. [ターゲット(Target)] フィールドに、拡張子が .maplet のファイルへのローカルパスを入力します。または、[参照(Browse)] をクリックしてファイルを選択します。
対応する Maplet アプリケーションが存在する場合は、リンクをクリックするとその Maplet アプリケーションが起動します。Maplet アプリケーションに構文エラーがある場合は、ポップアップウィンドウでエラーメッセージが表示されます。
カスタム Maplet アプリケーションにリンクする場合は、絶対パスを使用します。Maplet アプリケーションへのリンクを含むドキュメントを共有する場合は、ターゲットの Maplet アプリケーションが同一ディレクトリにあることを確認します。
注意 : MapleNet Web ページで利用できる Maplet アプリケーションへのリンクを設定するには、Web ページにリンクする URL ハイパーリンクを使用します。MapleNet については、埋め込みコンポーネントおよび Mapletsを参照してください。
例
この例では、「horizontal range」というテキストに、辞書の domain のページへのリンクを設定します。辞書のトピックへのリンクのセクションで説明されているように、[タイプ(Type)] ドロップダウンリストから [辞書トピック(Dictionary Topic)] を選択し、[ターゲット(Target)] フィールドに、Definition/domain と入力します。
辞書のトピックへのリンクは、赤字で下線の入った形で表示されます。
ブックマークを使用して、有効なドキュメント内の位置を示します。ブックマークへは、ドキュメント内の他の領域から、または他のドキュメント内のハイパーリンクを使用してアクセスすることができます。
[ブックマークインジケータ] アイコンを表示するには、マーカー(Marker) 機能を有効にします。
図 7.19 : ブックマークインジケータ
注意 : マウスポインタをブックマークインジケータ上に移動すると、ブックマークのプロパティを表示することができます。図 7.19 を参照してください。
ブックマークの挿入、名前変更、削除
ブックマークを挿入するには、以下の手順に従います:
1. ブックマークを挿入する位置にカーソルを移動します。たとえば、Parameters というセクションのタイトルにカーソルを移動します。
2. [フォーマット(Format)] メニューから [ブックマーク(Bookmarks)] を選択します。[ブックマークBookmark] ダイアログに、ドキュメント内の既存のブックマークの一覧が表示されます。
3. [新規作成(New)] をクリックします。[ブックマークの作成(Create Bookmark)] ダイアログが表示されます。図 7.20 を参照してください。ブックマーク名「parameters」を入力し、[作成(Create)] をクリックします。
図 7.20 : [ブックマークの作成(Create Bookmark)] ダイアログ
4. [ブックマーク(Bookmark)] ダイアログのリストに、新しいブックマークが表示されます。[OK] をクリックします。
注意: [ブックマーク(Bookmark)] ダイアログを使用して、ブックマークの名前変更および削除を実行することもできます。
ブックマークへの移動
有効なドキュメント内のブックマークの位置に、カーソルを自動的に移動することができます。
1. [編集(Edit)] メニューから [ブックマークに移動(Go To Bookmark)] を選択します。[ブックマークへ移動(Go To Bookmark)] ダイアログで、現在のブックマークのリストが表示されます。
2. 「parameters」のブックマークを選択し、[OK] をクリックします。カーソルが Parameters のセクションの開始位置にあるブックマークに移動します。
詳細については、?bookmarks で表示されるヘルプページを参照してください。
7.7 埋め込みコンポーネント
ボタンなどの単純なグラフィカルインターフェイスコンポーネントをドキュメントに埋め込むことができます。これらのコンポーネントは、実行する処理と対応付けることができます。たとえば、スライダーコンポーネントの値をドキュメント変数に割り当てる、あるいは、テキストフィールドを方程式の入力に使用することができます。
グラフィカルインターフェイスコンポーネントの追加
グラフィカルインターフェイスコンポーネントは、[コンポーネント(Components)] パレット (図 7.21) を使用するか、既存のコンポーネントを切り取るかコピーして、ドキュメントの別の領域に貼り付けることで挿入できます。コピーしたコンポーネントの性質はほぼ同一ですが、別個のコンポーネントとして処理されます。
デフォルトでは、パレットは Maple の起動時に表示されます。パレットが表示されない場合は、以下の手順に従います。
1. [表示(View)] メニューから [パレット(Palettes)] を選択します。
2. [ドックを展開(Expand Docks)] を選択します。
3. [コンポーネント(Components)] パレットが表示されていない場合は、パレットのドックを右クリック (Macintosh の場合は Control キーを押しながらクリック) します。コンテキストメニューから [パレットの表示(Show Palette)] を選択し、[コンポーネント(Components)] を選択します。
詳細については、パレットを参照してください。
以下を埋め込むことができます。
ボタン、トグルボタン
コンボボックス、チェックボックス、リストボックス、ラジオボタン
テキスト領域、ラベル
スライダー、プロット、数式
ダイヤル、メーター、回転ゲージ、ボリュームゲージ
図 7.21 : [コンポーネント(Components)] パレット
埋め込みコンポーネントを含むタスクテンプレート
タスクテンプレートを使用して、すでに連動して機能するよう構成されたコンポーネントをドキュメントに追加することができます。ここでは、そのテンプレートを使用します。コンポーネントの作成および変更の詳細については、埋め込みコンポーネントの作成を参照してください。
タスクテンプレートを挿入するには、[ツール(Tools)] メニューから [Task] → [Browse] と選択します。コンテンツのテーブルの中で [Document Templates] を展開し、[対話型アプリケーション(Interactive Application)] を選択します。[最小限のコンテンツを挿入(Insert Minimal Content)] をクリックします。以下の内容がドキュメントに挿入されます。
Title
author
Explanatory text, describing the application
use the Dials to set parameters
use the Plot and Math Components to display the results
parameter1
parameter2
use the Gauge component to display the result
parameter2/parameter1
Plot of
図 7.22 : [Interactive Application] タスクテンプレート
この構成のコンポーネントは、2 個のダイヤル、 および によって傾斜と y 軸との交点がそれぞれ与えられる線形関数をプロットし、ゲージ上に関数 を表示します。これらのコンポーネントの連動機能の詳細については、埋め込みコンポーネントおよび Mapletsを参照してください。
7.8 スペルチェック
Spellcheck ユーティリティは、ドキュメント内の指定されたテキスト領域 (折り畳まれたセクションにある領域も含む) でスペルの誤りがあるかどうかを確認します。入力、出力、実行グループ内のテキスト、テキスト領域内の数式はスペルチェックの対象外です。図 7.23 を参照してください。
注意 : Spellcheck ユーティリティでは、アメリカ英語のスペルを使用します。
図 7.23 : [Spellcheck] ダイアログ
1. [ツール(Tools)] メニューから [Spellcheck] を選択します。または、F7 キーを押します。[Spellcheck] ダイアログが表示されます。ドキュメントのスペルチェックが自動的に開始され、スペルの誤りがないか確認します。
2. Spellcheck ユーティリティで認識できない単語が検出されると、[Not Found] テキストボックスにその単語が表示されます。
ここで、下記 6 つの操作のいずれかを実行します:
その単語を無視する場合は、[Ignore] をクリックします。
それ以降はその単語をすべて無視する場合は、[Ignore All] をクリックします。
単語を変更する、つまり、[Change To] テキストボックスに表示された訂正候補の単語を適用する場合は、[Change] をクリックします。
それ以降のその単語をすべて変更する、つまり、その単語すべてに訂正候補を適用する場合は、[Change All] をクリックします。
その単語を辞書に追加する場合は、[Add] をクリックします。詳細については、後述のユーザー辞書のセクションを参照してください。
[Spellcheck] ダイアログを閉じて Spellcheck ユーティリティを終了する場合は、[Cancel] をクリックします。
3. スペルチェックが終了すると、「The spelling check is complete」というメッセージを含むダイアログが表示されます。[OK]をクリックし、このダイアログを終了します。
注意 : Spellcheck ユーティリティの使用中は、ダイアログ内でスペルの誤りを修正できますが、ドキュメント内のテキストは変更できません。Spellcheck ユーティリティでは、文法はチェックされません。
訂正候補のいずれかを正しいスペルとして選択するには、[Suggestions] テキストボックスのリストで該当する単語をクリックします。
訂正候補リストの単語のいずれも正しくない場合は、[Change To] テキストボックス内の単語を選択し、正しいスペルを入力します。[Change] をクリックし、新しいスペルを適用します。
Maple の Spellcheck ユーティリティで使用するカスタム辞書を作成して管理することができます。
カスタム辞書ファイルの特徴
辞書ファイルは、テキストファイル (ファイル拡張子が .txt) を指定する必要があります。たとえば、mydictionary.txt のように指定します。
1 行に 1 つずつ単語が記述されているリストである必要があります。
大文字と小文字が区別されます。つまり、integer と Integer は辞書ファイルで別々のエントリとして記述する必要があります。
手動での保守は必要ありません。辞書ファイルは、スペルチェックの [Add] 機能を使用して作成されます。ただし、手動でファイルを編集することもできます。
Maple Spellcheck ユーティリティで使用するカスタム辞書を指定するには、以下の手順に従います:
1. 適当なディレクトリ / フォルダに .txt ファイルを作成します。
2. Maple で [Options] ダイアログを表示 ([ツール(Tools)] → [Options]) し、[General] タブを選択します。
3. [User Dictionary] フィールドに、作成した .txt ファイルのパスおよびファイル名を入力するか、[Browse] をクリックして、ファイルの保存場所およびファイル名を選択します。
4. Maple のコマンド名および関数名を無視するには、[Use Maple Words in Spellchecker] チェックボックスの選択を解除します。
5. [Apply to Session] または [Apply Globally] をクリックして設定を保存するか、[Cancel] をクリックして設定を破棄します。
ユーザー辞書への単語の追加
スペルチェックの実行時に、正しい単語が [Not Found] テキストボックスに表示された場合、その単語を辞書に追加することができます。
1. [Add] ボタンをクリックします。初めて単語を追加する場合は、[Select User Dictionary] ダイアログが表示されます。
2. 作成したカスタム辞書 (.txt ファイル) を入力または選択します。ユーザー辞書を参照してください。
3. [Select] をクリックします。単語がカスタム辞書ファイルに自動的に追加されます。
注意 : [Options] ダイアログの設定により、次の Maple セッションでその単語が認識されるかどうかが決定されます。カスタム辞書を [Apply to Session] に設定してクリックした場合は、その単語は新しい Maple セッションでは認識されません。カスタム辞書を [Apply Globally] に設定してクリックした場合は、その新しい単語が認識されます。
7.9 難易度別課題の作成
Maple を使用して、難易度別の課題を作成することができます。選択問題、記述問題、真偽問題、穴埋め問題、Maple による難易度設定がサポートされています。
注意 : この機能を使用して、Maple T.A. (オンライン自動テストおよび評価システム) 用の問題を作成することができます。Maple T.A. の詳細については、 Maple T.A.を参照してください。
問題を作成するには、以下の手順に従います:
1. Task Browser を表示します ([ツール(Tools)] → [タスク(Tasks)] → [Browser])。
2. [Maple T.A.] フォルダから該当する問題の種類を選択します。
3. 問題のテンプレートをドキュメントに挿入します。
4. テンプレートに従い、問題の内容を入力します。
5. ドキュメントに追加する問題ごとに手順 1 ~ 4 を繰り返します。
問題を Maple で表示してテストするには、以下の手順に従います:
[表示(View)] メニューから [課題(Assignment)] を選択します。これで、ヒント、プロット、難易度とともに課題となる問題がすべて表示されます。
問題の解答を入力した後に、[Grade] ボタンをクリックして、難易度設定機能をテストすることができます。Maplet ダイアログが表示され、解答が正しいかどうかが示されます。問題にヒントがある場合は、それらも表示されます。
テスト内容をドキュメントに保存する際のモードがオーサリングモードか課題モードかによって、ドキュメントを開いたときに表示される内容が異なります。
ドキュメントをオーサリングモード (タスクテンプレートのコンテンツが表示されているモード) で保存すると、ドキュメントを開いたときにそのコンテンツが表示されます。
ドキュメントを課題モードで保存すると、課題のレイアウトだけが表示されます。
いずれの場合も、[表示(View)] → [課題(Assignment)]メニューは使用可能です。そのため、ユーザー (学習者) は元のドキュメントのコンテンツと課題を切り替えて表示することができます。
7.10 ワークシート の互換性
Maple では、スタンダードワークシートとクラシックワークシートの 2 つのワークシートインターフェイスを提供しています。いずれのインターフェイスでも、Maple の数学エンジンがすべて利用可能で、Maple の新機能を利用することができます。クラシックワークシートでは、従来の方法で Maple ワークシートを表示し、使用メモリ容量が少なくなります。
ドキュメントをスタンダードワークシートインターフェイスで作成し、クラシックワークシートインターフェイスで開く場合は、ファイルが変更される可能性がある点に注意してください。たとえば、スタンダードワークシート内の箇条書きリストは、クラシックワークシートでは、各項目の先頭の中点が表示されません。この章で説明されたものを中心とした、このマニュアルのグラフィック機能の多くが、クラッシックワークシートでは利用できません。
配布用ドキュメントを作成する場合は、?Compatibility で表示されるヘルプページを参照してください。
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