VectorCalculus パッケージ内にあるコマンドで作成されたベクトルは、デフォルトでは、basis format を用いて表示されます。これは、基底ベクトルのスカラー倍の和として表現されるものです。基底ベクトルは、座標名を下付き文字としてつけた文字 "e" を用いて表示されます。ベクトルが実際には ベクトル場 として表示される場合には、基底ベクトルに上線をつけた状態で表示します。

BasisFormat(fmt) コマンドは、basis format の形式を使用するかどうかを決定します。fmt か true ならば、ベクトルおよびベクトル場は basis format を用いて表示されます。fmt が false ならば、ベクトルおよびベクトル場は、標準のベクトル表記を用いて表示されます。この場合、ベクトルとベクトル場の間に視覚的な区別がないことに注意して下さい。

BasisFormat コマンドは、コマンドが起動されたときに使用されていた、basis format の設定を返します。

with(VectorCalculus):

Warning, the assigned names <,> and <|> now have a global
binding
Warning, these protected names have been redefined and
unprotected: *, +, ., Vector, diff, int, limit, series

BasisFormat();

SetCoordinates(polar[r,theta]);

u := <2,3>;

v := VectorField(<r^2,1/theta>);

BasisFormat(false);

u;

v;