サブパッケージ stats[describe, ...] の関数 mean は、与えられたデータの 算術平均を計算します。

mean は、データアイテムの和（それぞれ加重（重み）がかけられます）を、全体の個数でわったもの として定義されます。

階級は class mark （階級の中点）で表されるとします。例えば、階級 10..12 の class mark は 11 です。データ missing は、単に無視されます。

mean は、データの中央の傾向を測定する 1 例です。このような沿う低地は、データの"代表的な"値を見つけるために 使われます。この他、調和平均 (harmonic mean)、幾何平均 (geometric mean) 、四分位数 (quadratic mean)、中位数 (median)、最瀕値/モード  (mode) も 中央の傾向を表します。

中央の傾向を表す値として mean を使うメリットは、データの加重和の 簡単な関係を表していることです。mean は、たぶん間違いなく、中央の傾向を表すもっとも親しみのある代表値です。

中央の傾向を表す値として mean を使うデメリットは、データの中の極端な値に、強く影響されてしまうことです。例えば、あるスポーツチームの給料の総額から、代表的な給料を計算するとします。このチームに他のチームメートより かなり多額の給料をもらっているスター選手がいる場合、代表的な給料は、算術平均（ mean ）より 中央値（ median ）を使う方が 適切です。

コマンド with(stats[describe],mean) を実行しておくと、mean だけで コマンドを実行できます。

with(stats):

describe[mean]([3,5]);

data:=[Weight(3,10),missing, 4, Weight(11..13,3)];

describe[mean](data);

(10*3+1*4+3*(11+13)/2)/(10+1+3);