Maple 9 グラフィカルユーザインタフェース (GUI) の改良
Maple 9 では、Standard Worksheet interface に多くの新機能と改良があります。たとえば、メニューの改良として、1 つの ファイル>エクスポート ダイアログへの統合というワークシートエクスポート形式があります。インタフェースの変更と新機能の概要は、つぎの節を参照してください。
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文字スタイル
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文字スタイルダイアログで、文字スタイルの作成、修正、削除を行うことができます。文字スタイルのすべてが、"style1+bold+times..." などのスタイル情報が並んだものではなく、ビジュアル化されて表されます。
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コマンドコンプリート
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一致する可能性のあるコマンドが、ポップアップダイアログに表示されます。
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互換性
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Maple 9 では、OLE (Object Linking and Embedding) オブジェクト と Maple の以前のリリースからワークシートに埋め込まれてきた Metafiles をサポートしません。そのようなワークシートを開く場合、ワーニングダイアログが表示されます。オブジェクトは現れません、つまり、ワークシートに表示されません。 Maple 9 がワークシートをセーブするために使用される場合、埋め込まれたデータは保持されません。 OLE オブジェクトは、Windowsの場合に限り、オブジェクト メニュー項目の挿入を使用して、以前のリリースの Maple のワークシートに追加されます。 Macintosh, Windows, UNIX において、Maple 9 では、 オブジェクトは、挿入、イメージメニュー項目を使用して挿入されることに注意してください。
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Eメールハイパーリンクのサポート (Email Hyperlink Support)
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Web サイト、ワークシート、help トピックリンクに加え、ワークシートをeメールアドレスにハイパーリンクすることができます。
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形式とファイル拡張子 (Format and File Extension)
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Maple 9 ワークシートは、XML ベースの新形式で保存されます。これらのワークシートに対する新しいファイル拡張子は、.mw です。Maple 9 では、以前にリリースされた Maple のワークシートを読むことができます。
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Save as Maple 8 Worksheet オプションは、Maple の旧バージョンでワークシートを読む必要がある場合のために存在しており、.mws 形式でワークシートファイルを作成します。Maple の古いリリースで新しいリリースにより作成されたワークシートを読み込む場合はいつも、新しい方の機能は利用することができず、コマンドの結果が変わる可能性があることに注意してください。
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Help インタフェース
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Maple 9 は、新しい使い易いオンラインヘルプインタフェースを持ちます。つぎのような特徴があります。
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ヘルプ を、別のウィンドウとして開くことができるようになりました。
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ウィンドウには、2 つのペインがあります。左側のペインは、ヘルプナビゲータです。右側のペインにヘルプページが表示されます。
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Mapleのワークシートには、ヘルプに素早くアクセスすることができる ヘルプアイコンがあります。
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ヘルプナビゲータ
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ヘルプナビゲータには、コンテンツ、トピック、検索、 履歴の 4 つのタブがあります。検索の中間結果 が、ヘルプナビゲータペインに表示されます。
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コンテンツは、ヘルプ全体のトピックスをすべて、階層化されたリストとして表示します。
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トピック検索(Topic searches)は、検索するトピックスの文字を入力する際、アルファベット順に、一致するトピックスのリストを表示します。
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キーワード検索 (Keyword searches) は、 キーワードの頻度に基づくトピックスのリストを表します。
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フォルダのアイコンは、トピックがサブトピックに展開されることを示します。
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ドットのアイコンに続くトピックをクリックすると、関連する help ページが表示されます。
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履歴は、カレントセッションや以前のセッションで、最近表示したトピックスをリストします。
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アイコン(Icons)
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アイコンのサイズは、Options ダイアログのインタフェースの設定を調整することにより、拡大、縮小することができます。
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画像(Images)
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UNIX と Macintosh ベースのユーザは、ワークシートに直接、画像を挿入することができるようになりました。以前は、Windows ユーザに限り利用することができました。.jpeg, .tif, .png など様々な画像形式がサポートされています。画像は、イメージの挿入ダイアログを使用することにより組み込まれます。このダイアログには、メインメニューから挿入を選択し、その後、イメージを選択することによりアクセスすることができます。(以前、Windows では、このサブメニューオプションは、オブジェクトでした。現在、サブメニュー名は、イメージであることに注意してください。) Compatibility に関する注意を参照してください。
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Maple デバッガに対するインタフェース (Interface for Maple Debugger)
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新しい対話形式のインタフェースが、Maple デバッガに対して作成されました。
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対話形式のMaple デバッガ (Maple Debugger) は、プロシージャ名、デバッガ (Debugger) の出力を表示します。
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テキストボックスにより、迅速にコマンドを入力し、実行 ボタンをクリックすることができるようになりました。
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インタフェースには、また、例えば、ステップ、次へなど、一般のデバッグ関数を実行するボタンもあります。
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詳細は、Interactive Maple debugger を参照してください。
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ODEs と ODE 系の数値解と数式解に対するインタフェース
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新しい対話形式のインタフェース (Interactive ODE Analyzer) が、ODEs と ODE 系の数値解と代数的な解に対して作られました。Analyzer は、多くの一般のオプションと共に、使い易くなっています。解および解の値の計算に加え、プロットも作成されます。Analyzer は、解やプロットを計算するのに必要な、対応するMapleのコマンドを提供することができ、教育ツールとして適しています。インタフェースと (コマンドラインオプション) の起動についての詳細は、dsolve/interactive を参照してください。インタフェースの図による説明については、worksheet/interactive/dsolve を参照してください。 (Classic Worksheet でもご利用頂けます。)
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Maplet User Interface Customization System
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Maplet 機能の向上により、Maplet アプリケーションで対話的に 3-D プロットを回転することができます。
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Maplet アプリケーションの作者により、レイアウトをより制御することが可能になりました。BoxColumn 要素の VerticalGlue 要素 と BoxRow 要素の HorizontalGlue 要素を使用して、Maple アプリケーションの作者は、レイアウトをより正確に指定することができます。 さらに、GridLayout 要素にも改良がありました。
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Plotter の要素の cyclic オプションが変更されました。 オプション'cyclic'=true は、'continuous'=true と判断されます。 オプション 'cyclic'=false は、無視されます。
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(Maplet アプリケーションの改良された機能は、 Classic Worksheetでもご利用頂けます。)
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Operations Menu
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2-D output を選択する場合、Maple ワークシートは、math context メニューの項目をリストする Operations メニューを表示します。以前には、関連する math context メニューの項目、たとえば、Approximate and Integer Factors は、2-D output を右クリックするだけで表示することができました。
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オプションダイアログ
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以前の File Preferences に対応する、新しいオプションダイアログを使用して、ユーザが Maple オプションをカスタマイズすることができます。このダイアログにアクセスするためには、メインメニューからツールを選択してください。一般、I/O 表示、プロッティング、数値、 スペル、インターフェースのいずれか適当なタブで、ユーザ設定を設定します。カレントのセッションに変更を適用、変更をグローバルに適用、それにより、デフォルトの設定を変えることができます。
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ショートカットキー (Shortcut Keys)
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次の実行グループに移動するには、Windows と UNIX では、CTRL + Down Arrow、Macintosh では、Command + Down Arrow を使用します。
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前の実行グループに移動するには、Windows と UNIX では、CTRL + Up Arrow、Macintosh では、Command + Up Arrow を使用します。
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表示/非表示機能 (Show/Hide Facility)
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コンテンツの表示/非表示 (Show/Hide Content) 機能が、表示 メニューからアクセスすることができる、1 つのダイアログに置かれて便利になりました。
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シングルドキュメントインタフェースとマルチドキュメントインタフェース (Single and Multi-Document Interface)
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Maple 9 には、2 つのスタイルのウィンドウがあります。シングルドキュメントインタフェースでは、ワークシートは、別々のフレームに開きます。マルチドキュメントインタフェースインタフェースでは、ワークシートは、1 つの親フレーム内に内部フレームウィンドウとして開きます (Mac OS Xでは利用することができません)。これらのウィンドウのスタイルは、オプションダイアログで設定されます。
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スケッチ
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アイディアをスケッチすることが簡単にできます。Maple 9 スケッチパッド機能により、マウスをクリックすることにより、プランを図示することができます。ペン、あるいは、マーカのサイズ、カラーを選択してください。ガイドとして、簡単な垂直線または水平線の背景のグリッドを使用してください。
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テーブルブラウザ (Table Browser)
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大きな配列、ベクトル、行列、より高次元のテーブルは、略式の形式を用いて表示されます。これらのオブジェクトの内容を、新しい行列を参照 (Browse Matrix) ダイアログを用いて表示することができます。
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Browse Matrix ダイアログには、オブジェクトから略式の出力をダブルクリックすることによりアクセスできます。新しい Browse Matrix ダイアログには、テーブル、イメージ、 オプションの 3 つのタブがあります。テーブルタブは、デフォルトのスプレッドシート表現です。オプションタブは、2-D、または、より高次元の配列ためにあります。イメージの図は、挿入ボタンをクリックするだけで、ユーザのワークシートにインポートすることができます。
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Tip of the Day
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Maple 9 を起動すると、多くの Tips of the Day の 1 つが表示されます。Maple を使用したことがあるユーザに対しても、これらの提言とガイドラインは、貴重な資料です。GUI プロシージャ、あるいは、Maple コマンドについて学習するには、tips を通してお読みください。ワークシートに進む準備が出来ている場合には、Tip of the Day ダイアログで閉じるをクリックしてください。
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Classic Worksheet インタフェース
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Maple 9 は、Classic Worksheet インタフェースと呼ばれる、メモリの少ないコンピュータに対して最適化された、代替のワークシートもともに提供します。Maple の数学システムは全て、どのインタフェースでもご利用頂けます。 詳細は、versions を参照してください。
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参照
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Character Styles, Command Completion, dsolve/interactive, Email Hyperlink Support, ヘルプナビゲータ, Maple 9 の新機能インデックス, Insert Image, Insert Sketch, Interactive Maple Debugger, Interactive ODE Analyzer, Maplets, Operations Menu, Options Dialog, plot[options], plot3d[options], Table Browser, trademarks, updates/Maple9/graphics
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