Mapleでは、初期値問題、境界値問題などの ODE および ODE 系の問題の記号解および数値解を得ることができます。
ODE アナライザーアシスタントODE アナライザーアシスタントは、Maple の ODE ソルバールーチンをポイントアンドクリックで操作するインターフェイスです。
ODE アナライザーアシスタントを起動するには、以下の手順に従います:
•
|
[ツール(Tools)] メニューから [アシスタント(Assistants)] を選択し、[ODE Analyzer] を選択します。
|
dsolve[interactive]() 呼び出し手順がドキュメントに挿入されます。[ODE Analyzer Assistant] (図 4.3) が表示されます。
|
図 4.3:ODE アナライザーアシスタント
|
|
|
[ODE アナライザーアシスタント(ODE Analyzer Assistant)] のメインウィンドウでは、ODE、初期値または境界値の条件、パラメータを定義することができます。微分係数を定義するには、 diff コマンドを使用します。たとえば、diff(x(t), t) は
diff(x(t), t, t) は
にそれぞれ相当します。diff コマンドの詳細については、diff コマンドを参照してください。
ODEを定義した後は、数値解または記号解を得ることができます。
ODE アナライザーアシスタントを使用して系を数値的に解くには、以下の手順に従います:
1. 解が一意になるように条件を設定していることを確認します。
2. すべてのパラメータの値が固定であることを確認します。
3. [数値解(Solve Numerically)] ボタンをクリックします。
4. [数値解(Solve Numerically)]
ウィンドウ (図 4.4) では、問題を解くために使用する解法、関連パラメータ、許容誤差を指定することができます。
5. ある点での解を計算するには、[Solve] ボタンをクリックします。
|
図 4.4:ODE アナライザーアシスタント:[数値解(Solve Numerically)]ダイアログ
|
|
|
ODE アナライザーアシスタントを使用して系を記号的に解くには、以下の手順に従います:
1. [記号解(Solve Symbolically)] ボタンをクリックします。
2. [記号解(Solve Symbolically)] ウィンドウ (図 4.5) では、問題を解くために使用する解法および関連オプションを指定することができます。
3. 解を計算するには、[Solve] ボタンをクリックします。
|
図 4.5:ODE アナライザーアシスタント:[記号解(Solve Symbolically)] ダイアログ
|
|
|
数値的または記号的に解く際に、[Plot] ボタンをクリックすると解のプロットを表示することができます。
•
|
記号問題の解をプロットするには、すべての条件およびパラメータが設定されている必要があります。
|
•
|
プロットをカスタマイズするには、[Plot Options] ボタンをクリックし、[Plot Options] ウィンドウを表示します。
|
問題を解く、または解をプロットする際に、対応する Maple コマンドを表示するには、[Show Maple] チェックボックスを選択します。
[On Quit, Return]ドロップダウンリストを使用して、ODE アナライザーの戻り値を制御することができます。戻り値なし、表示プロット、計算した数値プロシージャ (数値解の場合)、解 (記号解の場合)、解の値および表示プロットの生成に必要な Maple コマンドのいずれかを選択することができます。
詳細については、?ODEAnalyzer で表示されるヘルプページを参照してください。
dsolve コマンド
ODE アナライザーでは、ポイントアンドクリックインターフェイスで Maple のdsolve コマンドを実行することができます。
ODE または ODE 系について、dsolve コマンドで以下を求めることができます:
また、dsolve コマンドで以下を求めることができます:
•
|
多項式係数を持つ線形 ODE の形式べき級数解
|
利用可能なすべての機能を使用するには、dsolve コマンドを直接実行します。詳細については、?dsolve
で表示されるヘルプページを参照してください。