trunc - ある数を 0 に向かって最も近い整数へと切り捨てる
round - ある数を最も近い整数に丸める
frac - ある数の小数部分
floor - ある数以下の最大整数
ceil - ある数以上の最小整数
使い方
trunc(x) or trunc(n,x)
round(x) or round(n,x)
frac(x) or frac(n,x)
floor(x) or floor(n,x)
ceil(x) or ceil(n,x)
パラメータ
x - 任意の式
n - 任意の式、非負整数と仮定
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説明
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これらの関数は、数の整数部分、小数部分を計算します。実数 x に対して、
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x >= 0 については、trunc(x) は x 以下の最大整数です。x < 0 については、trunc(x) = -trunc(-x) です。
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round(x) は x を最も近い整数に丸めます。
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frac(x) は x の 、すなわち、frac(x) = x - trunc(x) です。
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floor(x) () は x 以下の最大整数です。
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ceil(x) () は x 以上の最小整数です。
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trunc(x) = trunc(Re(x)) + I*trunc(Im(x))
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round(x) = round(Re(x)) + I*round(Im(x))
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frac(x) = frac(Re(x)) + I*frac(Im(x))
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floor(x)については、 a = Re(x)-floor(Re(x)) および b = Im(x)-floor(Im(x)) とします。このとき floor(x) = floor(Re(x)) + I*floor(Im(x)) + X です。ただし / 0 if a+b < 1
X = < 1 if a+b >= 1 and a >= b
\ I if a+b >= 1 and a < b
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すべての関数について、引数が 2 つの場合は、関数の x における n 回微分を指示します。frac 以外については、これらの導関数はそれらが定義される所では常に 0 です。frac については、1 階微分はそれが定義される所で常に 1 です。
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もし x が定数ならば、これらの関数は evalr() を使って慎重に x を浮動小数点数に評価しようとし、またそれら自身を結果に適用します。この計算は現在の Digits の設定で実行されます。もし evalr() が適用されている関数に関してあいまいな結果を返す場合、もとの関数は未評価値を返します。この場合は、Digits を増やせばいいかもしれません。
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その他の場合はすべて、これらの関数は未評価値を返します。
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例
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| (2.1) |
| (2.2) |
| (2.3) |
| (2.4) |
| (2.5) |
| (2.6) |
| (2.7) |
| (2.8) |
| (2.9) |
| (2.10) |
| (2.11) |
| (2.12) |
| (2.13) |
関数が定義されていないときエラーが返されます。
Error, (in floor) floor is not differentiable at integers
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| (2.14) |
| (2.15) |
| (2.16) |
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参考文献
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McDonnell, E.E. " Integer functions of complex numbers, with applications". IBM Philadelphia Scientific Center Tech. Rep. 320-3015, Feb. 1973
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